【富士宮市】富士山本宮浅間大社東鳥居近くの『福地神社』は長寿・子育ての神イワナガヒメがご祭神です!
富士宮市のライターを始め、富士山本宮浅間大社周辺に木花之佐久夜毘売命を守るように父神や王子を祀る神社が点在していることに気が付きました。
朝日町にある富知神社の御祭神は木花之佐久夜毘売命の父、大山祇命(オオヤマツミノカミ)。元城町にある若之宮町浅間神社の御祭神は木花之佐久夜毘売命の第一王子・火照命(ホデリノミコト)。光町にある二之宮浅間神社の御祭神は木之花咲耶姫命の第三王子・火遠理命(ホオリノミコト)をお祀りしています。
そして今回は木花之佐久夜毘売命の姉、磐長姫(イワナガヒメ)が御祭神の『福地神社』にやって来ました。
『福地神社』は、富士山本宮浅間大社東鳥居から道路を挟んで向かいに鎮座しています。
神話では瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)のもとへ木花之佐久夜毘売とともに嫁ぎますが、醜かった磐長姫は送り返されたと記されています。
醜かったという理由で酷い失恋をした磐長姫ですが「人々の良縁を授けよう」と尽くしたそうで、恋愛や縁結びのご利益があるとされています。
また後に八島士奴美神(ヤシマジヌミノカミ)と結婚して子孫に恵まれたことからも、結婚や安産のご神徳も。岩の永遠性を表す名を持つことから、長寿のご利益もあるとされます。
福地神社には大正年間まで境内に子供を置き、あらかじめ頼んでおいた人に拾い上げてもらう「神の申し子」という習慣がありました。特に過去に子供の不幸があったり、厄年の人が行い、子を捨てる事で一度親子の縁を切り、親の厄が子どもにうつらないように無事に育つようにと願いを込めた行事だったそうです。
元は浅間大社の宮司富士氏の屋敷神として祀ったのが起源で、社号は境内右側にある溶岩石が由来だと言われています。
昭和34年の台風で倒壊し、翌年に本殿、5年後に拝殿を再建。平成22年に区民館を兼ねて再造営されたという『福地神社』は見た目に新しいように映りますが、由緒ある神社なんですね。
溶岩石の上には君が代が刻まれた石碑がありました。
これは昭和61年に今上天皇陛下御在位60年の記念して国旗掲揚塔と一緒に建立されたものです。
「小さな石が長い年月を経て大きな岩となり、苔がつくまで、末永く続きますように」という意味の「君が代」に磐長姫の御利益が相まっているように感じました。
近くに子猫を連れた猫がいました。『福石神社』に子の健康祈願に来たのかな☆
毎年7月31日には「わくぐりさん」と呼ばれる約3.6mもあるかやと青竹で作られた茅の輪くぐりが行われます。
6月30日に行われた富士山本宮浅間大社の茅の輪くぐりは、残念ながら行く事ができなかったので、7月31日の「わくぐりさん」には、足を運んでみようと思います。
小さなお子さまからご年配の方まで、長寿・子育ての御利益がある『福地神社』で一年の半分のけがれや罪から心身を清めたら、さらに元気で過ごせそうですね。
福石神社:富士宮市元城町19-1(浅間大社東鳥居からの信号を渡ってすぐ)