ドラフト同期の日本人メジャーリーガー。大谷翔平、鈴木誠也、藤浪晋太郎は2012年
藤浪晋太郎(オークランド・アスレティックス)がメジャーデビューすると、2012年に日本プロ野球のドラフトで指名されてプロ入りし、その後、メジャーリーグでプレーした選手は3人となる。大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)と鈴木誠也(シカゴ・カブス)に続く。
それぞれの指名順位は、藤浪が阪神タイガースの1位、大谷が北海道日本ハム・ファイターズの1位、鈴木は広島東洋カープの2位だ。藤浪を指名したのは阪神だけでなく、オリックス・バファローズ、千葉ロッテ・マリーンズ、東京ヤクルト・スワローズもそうだった。大谷の場合、メジャーリーグ行きを表明していたため、北海道日本ハム以外の指名はなかった。広島東洋の1位は髙橋大樹だ。その前に、森雄大と増田達至(埼玉西武ライオンズ)を指名した。
ドラフト同期の3人がメジャーリーグでプレーするのは、史上最多ではない。1998年のドラフトでプロ入りし、メジャーリーガーになった選手は、松坂大輔をはじめ、6人を数える。メジャーリーガーが3人以上のドラフトは、以下のとおりだ。
1989年のドラフトは、野茂英雄ら4人だが、この年にドラフト外で読売ジャイアンツに入団した柏田貴史も、1997年にニューヨーク・メッツで35試合に登板し、31.1イニングを投げて防御率4.31を記録している。ちなみに、この当時、メッツの監督はボビー・バレンタインが務めていた。
2010年のドラフトは、育成選手として福岡ソフトバンク・ホークスに入団した千賀滉大(現メッツ)が4人目となる。3人目の澤村拓一は、現時点でFA。ボストン・グローブのピート・エイブラハムは、年明けに、澤村は日本復帰よりもメジャーリーグでプレーする機会を探している、と報じている。
また、リストには含めなかったが、2002年のドラフトも、メジャーリーガーは3人だ。千葉ロッテの1巡目と福岡ダイエー・ホークスの自由枠、西岡剛(現・福岡北九州フェニックス)と和田毅(現・福岡ソフトバンク)の2人に、オリックス・ブルーウェーブに2巡目指名を受けたマック鈴木がいる。1996年と1998~2002年にメジャーリーグで投げた後、2003~04年に日本プロ野球でプレーした。
大谷ら3人は、高校の同学年でもある。同じ年のドラフトで高校からプロ入りし、メジャーリーガーになった人数は、3人が最多。1991年のドラフトで指名された鈴木一朗/イチローと石井一久と中村紀洋、1993年の大家友和と松井稼頭央と岡島秀樹、1999年の川﨑宗則と岩隈久志と田中賢介がそうだ。