悠仁さま東大進学論争、天皇夫妻の那須静養「異変」と、皇室めぐって続く騒動
悠仁さまの進学先をめぐる大きな騒動
ここに掲げた写真は、8月15日の全国戦没者追悼式での天皇ご夫妻の姿だが、この夏、皇室をめぐる議論と騒動が週刊誌やネットを賑わせている。
まず、以前このヤフーニュースで取り上げた『週刊新潮』8月15・22日号が報じた秋篠宮家の悠仁さまの進学問題が波紋を広げ、予想外の騒動になっている。前のその記事とは下記だ。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5db05278f60131e5c15b578b71978e127bb84102
『週刊文春』が掲げたすごい見出し!『週刊新潮』ともども悠仁さま愛子さまめぐり投じた一石
『週刊新潮』の記事は簡単に言うと、悠仁さまが一般受験でなく学校推薦型選抜の仕組みを使って東京大学に入ろうとしているのではという内容だった。同誌は悠仁さまの高校入学の時もそうだったが、皇族の特権を利用して進学するのはどうなのか、という批判をずっと続けてきた。
これを受けてネットなどで議論が広がり、悠仁さまの東大進学に反対の署名運動も行われた。それを週刊誌が取り上げ、さらに騒動が拡大している。
例えば『週刊女性』9月10日号「悠仁さま愕然!東大反対1万人の大合唱」だ。皇族の立場を利用して入学するのはおかしいという声が紹介される一方、皇室解説者の山下晋司さんはこうコメントしている。
「悠仁親王殿下は一般の人と違い、特別なお立場の方です。一般の人のように学歴社会を生きていかれるわけではありませんから、東大進学が不公平だという認識自体がずれています」「大学側が“一般枠とは別に特別に入学を認めました”という対応をとっても問題はないでしょう」
当の悠仁さまは騒動をどう見ているのか
この議論は象徴天皇制のありかたに直結する、簡単でない事柄なのだが、当の悠仁さま自身はこれをどう受け止めているのか。『女性自身』9月10日号「悠仁さま初反逆 晴れ舞台に『来ないで!』ゴリ押し紀子さま同席拒否」はそれについて書いた記事だ。
匿名の宮内庁関係者がこうコメントしている。
「これまで紀子さまが敷かれたレールの上を歩まれてきた悠仁さまですが、来月には18歳の誕生日を迎え、成年皇族となります。近ごろは、ご自身に注がれている周囲からの“微妙な視線”をお感じになっているようなのです」
母親に反発するような場面も見られ、ストレスを感じているようだという。記事中で静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんがこうコメントしている。
「国民から見て公平とは思えない制度を用いて、高学歴を求めているように捉えられる状況がこれ以上続けば、皇族としての特権を濫用しているとみなされてしまい、将来の天皇が持つべき“徳”の存在が奪われてしまう事態にもなりかねません」
ただ考えてみれば、そもそもこの東大進学の話、正式に何かが発表されたわけでは全くない。現にネットニュースでは、東大以外にも進学先として筑波大とか諸説が飛び交っている。ただ『女性セブン』9月2日号では「悠仁さま『ご学友も一緒に東大へ』の大問題」と、悠仁さまの東大進学を前提に、ご学友はどうなるのかという問題が論じられるなど、議論が現実をおいて先に行ってしまっている感が免れない。
そう遠くない時期に現実の動きがいろいろ出てくるのだろうが、果たしてどうなるのか。いうまでもなく天皇後継問題に結びついているだけに、議論はさらに過熱していきそうだ。
那須静養をめぐる「異変」報道
さてもうひとつ、最近週刊誌で大きく報じられたのは、雅子さまと愛子さまをめぐる問題だ。それも『週刊新潮』9月5日号「雅子皇后那須ご静養で『異変』」、『女性セブン』9月日号「雅子さま緊迫引きこもり静養深刻急変」と、見出しに「異変」「深刻」といった文字が躍る、不穏な報じられ方だ。
問題となったのは8月21日からの天皇ご夫妻の那須御用邸での静養をめぐってだ。例年、特別編成の新幹線、いわゆる「お召列車」で那須塩原駅に到着し、地元の歓待を受けた後、御用邸に向かっていたのだが、今年は那須塩原駅を使わず、車で那須御用邸に直接乗り入れるという異例の仕方だった。
『週刊新潮』によると、これまでのお召列車の場合は那須塩原駅まで1時間なのに車による移動では、途中の休憩を含めて3時間半かかるという。また天皇家との交流を楽しみにしていた地元では落胆の声も聞かれるという。そういうことから今回のことは何か「異変」というべき事情があったのでは、と取り沙汰されているようなのだ。
背後にやはり雅子さまの体調問題が
記事を読むと、どうやら日程などについて決定が遅れたため、JRとの調整が間に合わなかったらしい。ひとつは、愛子さまが同行するかどうかという問題があったようだ。日本赤十字社の他の人たちが仕事をしているのに愛子さまが静養のために休暇をとることがどうなのか、迷ったらしい。
そしてそれ以上に大きかったのは、雅子さまの体調で、早い時期から予定を決めるのが難しい状況らしい。能登半島被災地訪問や英国訪問などこの間、いろいろな公務が続いて、『週刊新潮』記事中の関係者によると「お疲れのご様子がうかがえました」という。那須に出かける日取りなどがなかなか決められなかったというのだ。
記事中に登場する小田部雄次名誉教授は、この間、悠仁さまや愛子さまをめぐる天皇後継についての議論や動きがあることも雅子さまの体調に影響しているのではないか、とこう語る。
「現行の皇室典範に則れば、今後は秋篠宮家に皇統が移っていくわけですが、国民の間では愛子さまの人気が根強い。こうした状況をご覧になるにつけ雅子さまは、世論との間で板挟みになられ、心苦しいお気持ちを抱かれているのではないでしょうか。それがひいては、ご体調にも影響していると思われます」
6月の英国訪問の時には、雅子さまはすっかり元気になった印象があったのだが、実際はそうでもないらしい。
自民党総裁報道でも「愛子天皇」の話が
しかし、この間の悠仁さまの進学や愛子さまの今後をめぐる議論が沸騰するのを見ていると、天皇後継問題への関心が高いことがうかがえる。大きな話題になっている自民党総裁選をめぐっても、先頃、女性週刊誌は、誰が総裁になるかで「愛子天皇」の可能性はどうなるかという特集記事を掲載していた。
高市早苗議員など一部を除いて女系天皇を認める方向へ議論が進むのではないかというのが多くの見方だが、総裁の有力候補とされている小泉進次郎議員については、この人が総理総裁になった場合は女系天皇をめぐる議論がどうなるか、見方が分かれている。
『女性セブン』9月5日号が「愛子さま『女性天皇』実現へ!」と謳ったのに対して、『女性自身』9月3日号は、進次郎氏の背後に菅前首相など保守派が控えているため、「進次郎新首相なら『愛子天皇』消滅」という見出しを立てていた。2誌が全く逆の予測をしていたのが印象的だった。