パッキャオvsカーン消滅か?
マニー・パッキャオの次戦だが、アミール・カーンではなく、オーストラリア人のジェフ・ホーンが有力だそうだ。パッキャオのプロモーター、ボブ・アラムが「今回、パッキャオvsカーン戦は潰えた」とアナウンスした。が、同カードは11月に実現の可能性が残っているらしい。
PACMANは依然としてボクシング界の主役だ。その闘いぶりには、私自身、何度も胸を熱くさせられている。が、彼も38歳。いかに闘争本能と高い技術を持ち合わせていても、蓄積されたダメージが心配される。
最近、胸を痛めるのはテリー・ノリスのニュースだ。現役引退直後から、呂律が回らなくなり、今はパーキンソン病に苦しんでいる。ノリスは技巧派で、あまり打たれるタイプではなかった。それなのに…。
パックマンの、絶対に前に出る闘いぶりに不安を覚えるのは私だけだろうか。プロモーターはとにかく、カネになるカードを組み続ける。しかし、動けなくなったらファイターはそれっきりなのだ。
ボクサーってのはな、競走馬と一緒さ。勝てば首にリボンを巻いてもらえるけれど、用済みになったら撃ち殺されて終わるんだ。
元世界ヘビー級チャンプ、ティム・ウィザスプーンは、引退間近にそう言った。
長くボクシングを取材し、私の体に刻まれている一言である。