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【岐阜/羽島】居心地最高!建築家の友人が教えてくれたランチが豊富なレトロ喫茶店

旅人間はらぺこライター

はらぺこライターの旅人間です。今回は岐阜県羽島市から食レポです。

木曽川と長良川と川に挟まれる羽島市は、かつては水害に悩まされていた地域だという。市内を散策すれば”秀吉による竹ヶ鼻城の水攻め”の歴史の痕跡が「一夜堤」の碑として静かに残されている。

そんな羽島市で地元で愛されている喫茶店がある。ランチはボリュームあって食後にドリンクも付く。駅からも徒歩圏内、知っておくと便利だろう。

昭和の雰囲気を残す喫茶店「長良畔」

東海道新幹線の発着駅でもある岐阜羽島駅から8分ほど歩けば黄色く色を塗られた喫茶店が見えてくる。この店の名前は「長良畔」という。約45年この地で地元に愛されている昔ながらの喫茶店だ。

私がこの店との出会ったのは5年ほど前に遡る。その当時、羽島に住んでいた友人が愛用してた店だった。

今回は秀吉による「竹ヶ鼻城の水攻め」について調べに羽島へ。そして再び同店に立ち寄った。時間が止ったかのように何も変わっていない。

どこか重厚感のあるソファー席は深い緑色、それを照らすオレンジ色の照明、全体的に角ばったような雰囲気にも味がある。

目を奥に向けると、また別のソファー席があって、懐かしい昭和の面影を残す店内はゆっくりと時間を過ごせる”居心地の良い”環境が整っている。

メニューは豊富で、食べたいものは殆ど揃っている。

さて、何を食べようか?せっかく岐阜に来たので本場の「味噌かつ定食」をと思い注文した。確かに、以前も同じメニューを食べた記憶がある。

やはり、愛知・岐阜は「みそかつ」が美味いのだ。

そもそもビジュアルも良い。揚げたてのカツに無造作に味噌ダレがベットリかかっている。味噌の量は店によって違いがあるが、同店の場合は多過ぎず、少なすぎずとバランスが良い。

味噌かつの下にはキャベツ、そして一品の小鉢、ご飯、味噌汁、漬物とお盆の中に所狭しと並んでいる。

味噌汁はもちろん赤出汁しだ。

サクッとした食感のカツには甘みの強い味噌ダレ、その甘さを打ち消すようにカラシを付ける。この甘辛い感じがたまらんのだ。

関西人の私からすると、”とんかつ”などの食事は食堂やレストランなどで食べるイメージが強いが、喫茶店文化が充実している東海地方では喫茶店で食事というのは珍しくない。

私は10年ほど愛知・岐阜に住んでいた。その時に、この喫茶店文化には強く惹かれたものだ。関西にも喫茶店は多いが、東海地方の喫茶店はタイプが違う。

もちろん店によって様々だが、同店に関して言えば、食後のコーヒーも無料で付いてくる。この地域はモーニングが有名だが食事もサービス満点なのだ。

私にこの店を紹介してくれた友人は、ジャズが好きで、車はフォルクスワーゲンのビートル、絵を書くのが好きな奴だった。そして建築家だ。

それだけを聞くと”お洒落な店”が好きそうに感じる。しかし同店はお洒落とは縁遠い。お洒落の「お」の字もない。レトロな雰囲気で、落ち着いた時間が過ごせる。店員さんはぶっきらぼうだが、話し出すと人情味があって素敵だ。

飾り気のない素朴さが、とっても良い。

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長良畔
住所:岐阜県羽島市福寿町平方7丁目32
電話番号:0583-98-3522
営業時間:7:00~18:00
定休日:月曜
地図(外部リンク)

はらぺこライター

旅行好きのライター。各地に伝わる伝説や民話、古くから地元で大切にされているモノを親しみやすく紹介したい|地元で人気の食堂やレトロな喫茶店巡り|”思わずクスッと笑ってしまうような”珍スポット探し|目標は個性的でヘンテコな旅本の出版|フォローして頂けたら嬉しいです。

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