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3階級制覇を目指すフィラデルフィアン

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Don Avery/TGB Promotions

 9月14日にエリスランディ・ララの持つWBAミドル級タイトルに挑む、チャンピオン、プエルトリカン、ダニー・“スウィフト”・ガルシアが、先週、地元フィラデルフィアで練習を公開した。

 WBCスーパーライト、同ウエルターの王座に就いたガルシアは、3階級制覇を目指しての勝負となる。

 37勝(21KO)3敗のガルシアは一通りメニューをこなした後、言った。

Don Avery/TGB Promotions
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 「我がチームは3階級を制するために、必要なことを全てこなしている。今こそ夢を成し遂げる時だ。あと3週間だな。

 ララが熟練したファイターであることは疑いようもないが、私はこれまでのキャリアで、ザブ・ジュダーやアミール・カーン、キース・サーマンなど、経験豊富なトップ選手と何度も対戦してきた。サウスポーに対しても常に堅実な仕事をした自負がある。ララが長年戦ってきたファイターの中で、私は最高級だろう。

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 これまでにキューバ人ボクサーと対戦したことはないが、アマチュア時代からフィラデルフィアで戦ってきた。これ以上ないキャリアの積み方だよ。だからこそ技術が身についている。つまり私は、子供の頃からララのような選手と対戦してきたのさ。

 アミール・カーン戦やルーカス・マティセ戦では、不利な下馬評をたてられたもんだよ。だから、劣勢を予想されている今回も、特に目新しいことじゃない。とにかくベストを尽くして戦う。ララに勝てると信じている。だから、今ここにいるんだ。

Don Avery/TGB Promotions
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 いつもの自分を見せるよ。スパーリングやトレーニングでは調子が良く、何も変わっていないことを感じる。リングから離れたことで(2022年7月30日以来)、体が回復したようだ。怪我も無く、心身ともに、いい状態だ。

 ララは間違いなくトリッキーなファイターだ。スキル面ではトップクラスの一人と言える。やるべきことが山程あることを理解しているが、我々には正しいゲームプランがあり、準備した通りに実行する。

Don Avery/TGB Promotions
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 今はララ戦に集中しているけれど、この試合の後は、テレンス・クロフォード、セバスチャン・ファンドラ、カルロス・アダメスら、あるいはビッグネームと戦いたい。また、負けた相手にリベンジしたい思いもあるので、エロール・スペンス・ジュニアやキース・サーマンとの再戦も望むよ」

 ウエルターで世界を獲ったガルシアだが、160パウンドで通用するか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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