アイコンサイアムのフードコート「スークサイアム」で食べまくり!映える水上マーケットも圧巻
バンコクのチャオプラヤー川沿いの巨大商業施設「アイコンサイアム(ICONSIAM)」。バンコクトップクラスの観光スポットの一つに数えられています。
人気の秘密は、G階にある「スークサイアム(SookSiam)」。
タイ全77県から、その都市の名物グルメ、特産品を販売する事業者が集結し、バンコクにいながら各地の味を楽しめ、各地の名産品をショッピングすることができるフードコート&マーケットエリアです。
しかし、人が訪れる理由はそれだけではありません。タイの魅力や特徴を「スークサイアム」の空間デザインに凝縮。ライティングや店舗、インテリア、装飾など全てが魅力的なスポットとして観光客の目に映るからです。
商業施設のフードコートとマーケットという概念を完全に打ち破った摩訶不思議空間スークサイアムをご案内しましょう!
チャオプラヤー川に佇む巨大商業施設 アイコンサイアム(ICONSIAM)
2018年11月、チャオプラヤー川沿いにグランドオープンした巨大商業施設「アイコンサイアム」。高島屋が入っているということもあり、日本にゆかりある施設でもあります。
アイコンサイアムへのアクセスは、こちらの記事で紹介しているので、参考にしてくださいね。
今やバンコクを訪れたらバンコク三大寺院同様に訪れるべき観光スポットの一つとされており、毎日に曜日に関係なく地元の人と観光客が押し寄せますが、その多くの人が目指す場所こそG階にある「スークサイアム」なのです。
スークサイアム(SookSiam)とは?
「スークサイアム」は北タイ、南タイ、東北タイ、中央タイと4つのエリアに分けられるタイ王国の特徴を美しく具現化。タイの全77県の名物グルメ、特産品を販売する事業者が集まっているため、バンコクにいながらタイ各地の味を楽しめ、タイ各地の名産品を購入できるフードコート&マーケットエリアです。
スークサイアムの敷地も北タイ、南タイ、東北タイ、中央タイの4つのエリアに分けられています。つまり、スークサイアムを1周すると、タイすべての地方を旅したような不思議な気持ちになれてしまうのです。
東北エリアはルーイ県・精霊の仮面がお出迎え
「アイコンサイアム」に入る入り口により、エリアが異なります。
無料のシャトルボートが着く船着き場から一番近い入り口(最もサトーンピア寄り)から入ると、東北タイエリア。ルーイ県「ピーターコーンフェスティバル」で知られる精霊の仮面が出迎えてくれます。
飲食店の店構えも素朴な雰囲気。イサーン料理(タイ東北料理)の名店が連なります。
中央タイエリアには水上マーケットと屋台飯がいっぱい!
ジャルンナコン通りから「スークサイアム」に入ると、そこはメインゲートとなり、バンコクを含む中央タイエリアに出ます。王宮やエメラルド寺院、ワットポーなどのキラキラと光り輝く建造物のイメージがよく表現されていますね!
リアルな象の姿も大迫力!よく見るとお供え物もされていて、スークサイアムの守り神になっている模様。
目移りする屋台ゾーンで食事するなら午前中が狙い目
中央エリアは他のエリアよりもグルメ屋台が集中。
タイと言えば屋外の屋台でシンハ―ビールと共にタイ料理をつつきたい、という人も多いかと思います。ここ数年のバンコクでは大通りでの屋台営業を禁止。屋台街を屋内に移す動きが大きく、タイらしさがなくなったと落胆する声も聞かれますが、どうでしょう!逆にエアコンが効き、突然のスコールの心配もなく、衛生管理された環境で屋台料理を堪能できるというのも、逆に喜ばしいことではないでしょうか?
常夏の国、タイ。屋外だと生肉の放置が気になる場面も、屋内ならそこまで神経質にならずに済みます。
タイ料理で人気の高いカオマンガイ屋台も複数あります。
フライと合わせたW乗せ。スープやソースも持ち運びやすいようにカップに入っていてとても便利です。
こちらは豚足をやわらかーく炊き込んだカオカーム―のお店。もう香りだけでご飯が3杯いけそう...。
これだけあると、すべての屋台の料理を食べまくりたいと思う人もいるはず。その場合は、早めのランチで11時ごろに席を確保することをおすすめします。中央エリアの屋台の席は正午以降、大変な賑わいで空いている席がなくなるため、立ったり座ったりしていると、いつの間にか席を取られていることも。一人が席を取り、その間に誰かが料理を買ってくるなど、作戦を練りましょう。まあ、それでも全ての屋台はまわり切れないので、滞在中、何度も通ってしまうんですがね。
Floral Villaエリアには屋内水上マーケットが!
中央タイエリアの隣に「Floral Villa」と名付けられたエリアがあります。こちらは水上マーケットが忠実に再現されており、そのスケールの大きさにびっくり!誰もがスマホのカメラを向けてしまいます。
実際にボートの上でドリンクや、カオニャオマムアン(マンゴーをもち米と一緒に食べるタイのデザート)を作って販売してくれます。
この水上マーケットは随所に設置されている階段で2階へ上ると、全体像がきれいに撮影できます。
2階にもショップや飲食店、雑貨屋さんがずらり。撮影のために2階に上がったつもりが、デザイン性の高いリゾートドレスや、帰国してからも夏に活躍しそうなタイの刺繍・染め物を使ったウェアを販売するショップに出会ってしまうと、いつまでたっても降りれなくなってしまいがち。
蛇神ナーガにミシュラン店!魅力いっぱいの北部タイエリア
タイに行ったことがある人なら寺院で大きな蛇のような神様を見たことがあると思います。ナーガと呼ばれる蛇神です。ナーガはここスークサイアムにもいますよ。見てください。エスカレーターの両サイドから、スークサイアムを見張っています。
チェンマイのワット プラタート・ドーイステープの長い階段にいるナーガを思い出す演出ですが、同じくタイの寺院ワット ウモーンからインスピレーションを得たというトンネルも。
北タイの雑貨、アクセサリー、民族衣装を販売するショップも多く、北タイらしさ爆発のエリアですが、北タイエリアで食事するならここ!と言うお店を紹介します。
ミシュラン常連「カオソーイ・ラムドゥアン・ファーハム」
スークサイアムには屋台で購入して用意してある席で自由に食べるスタイルのエリアと、専門店が構えるエリアがあります。専門店の大部分がタイの有名店で、ミシュラン掲載の店も少なくありません。北タイエリアには、チェンマイやチェンライに行ったことがある人なら、虜になった人も多いはずのカオソーイ(カレーヌードル的な味)の名店「カオソーイ・ラムドゥアン・ファーハム」が入っています。
スークサイアムを訪れる大部分の人が、屋台エリアでの食事を目的としているため、席に座れないことが多いですが、専門店はいつ覗いても、そんなに人が入っている印象がありません(大丈夫なのか?)。というわけで、一番混んでいる時間帯のランチやディナータイムにしかスークサイアムに立ち寄れない場合は、専門店を狙うのも良い方法。北タイ料理はカオソーイを始め、そんなにお高い設定のものではないので、安心して入れます。
北タイ料理だとカオソーイよりゲーンハングレー(豚肉のカレー煮込み的な味)が好きな筆者は、ゲーンハングレーをオーダー。北タイでもよく食べるメニューですが、いやー...はっきり言います。北タイの同店舗名(チェンマイに3軒ある)で食べたものより、ここのゲーンハングレーが美味しい!
プリンプリンの大ぶりの豚肉は、歯で噛まなくても口に入れた瞬間、ほろっと崩れ、たっぷりのショウガが良いアクセント。ご飯が止まりません。
バンコクにいながら地方の名物料理が食べられるという「スークサイアム」のコンセプトにノックアウトされてしまいそう。
最も華やかな南タイエリア
どこのエリアもタイの美しさやタイの良さを存分に表現していますが、最も美しく華やかなエリアが南タイエリア。
マレーシアと国境が近い南タイは、マレーシアのマラッカに代表されるシノポルトギー様式のカラフルな建物が美しい都市もあり、中でもプーケットタウンの旧市街は、ビーチではなくタウンを訪ねたいという根強いファンも多いキュートさ。それを見事に再現しています。
こちらのウォーターエリアは南タイの美しい海を表現。
デザインする際にも、シノポルトギー様式の建物や、プーケットに多く住む華僑のもたらしたランタンや鳥かご、同じくタイ南部に多いムスリムの方々の生み出すあまーいお菓子など、全ての可愛さ華やかさを詰め込んだのでしょう。
次のタイ旅行はどこにしよう。そう思わされてしまう
スークサイアムを1周する頃には「次のタイ旅行はどこにしようかなあ」と思いを馳せてしまい、まんまと「スークサイアム」の「バンコクに居ながらにしてタイの77都市の魅力を知ることができる」という策略に引っかかってしまう筆者。
またそれだけではなく、活気あふれるこの美しい空間に魅了されて、バンコクを訪れるたびに「スークサイアム」に立ち寄ってしまうのです。
価格設定も決して高くはなく、グルメ、ショッピングを天候に関係なく存分に楽しめ、何よりもタイの華やかさを感じられる...そのせいか「ショッピングや食事はここだけでいいんじゃないか?」とまで考えさせられてしまう中毒性は非常に危険です(笑)。
バンコク旅行を考えている皆さんはぜひ、立ち寄ってみてください。きっとまた次の海外旅行もタイに行きたくなるという、とんでもない魔法にかかってしまうはずです。
スークサイアム(SOOKSIAM)
所在地:ICONSIAM 299 Charoen Nakhon Rd, Khlong Ton Sai, Khlong San, Bangkok
営業時間:10時~22時
アクセス:サトーン船着場(BTSサパーンタクシン駅最寄り)よりシャトルボート(2023年5月より一人10バーツ)またはBTSゴールドライン「チャルンナコーン駅」直結
アクセス方法はこの記事を参照してください。
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