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年末年始は“連続寒波” 交通機関の乱れなどに注意を

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
27日夜の上空の気温のシミュレーション。シベリアから日本付近に寒波(青)が南下。

2013年から2014年にかけての年末年始は、「年末寒波」と「新春寒波」、立て続けに寒波がやってきます。

昼間が長くなっても寒さはこれから

冬至を過ぎて、昼間の時間は少しずつ長くなり始めていますが、北極圏やシベリアに蓄えられている寒気の放出はこれから本格化。年末年始は、寒気が波のように次々やってくることが増え始める時期です。

年末寒波

まずは、年末寒波。

27日(金)から日本列島を覆い始めて、到達に時間がかかる関東でも28日(土)には、気温が低下。日本海側は広く雪で、今季一番の降り方になる所もありそう。29日(日)までがピークです。

新春寒波

年明けには、新春寒波がやってきます。

早ければ、1月2日(木)か3日(金)頃から、遅ければ4日(土)頃から列島へやってきて、さらに、仕事始めの人も多い6日(月)頃にも寒波。寒さがいっそう厳しくなって、日本海側は大雪になる恐れもあります。

雪や強風の交通機関への影響、また、山での遭難や、雪山での雪崩なども心配です。

「黄信号」の情報として

こういった情報を受け取った時、どう感じますか?

「予定を全部キャンセルしよう」と決められるほど、全ての地域が赤信号ではありません。

「どうせ他の地域の話、ここは大丈夫」ととらえられるほど、青信号でもありません。

現時点では、「黄信号」的に注意を払っていただきたい状況です。

12年前、新春寒波によって名古屋周辺など東海西部で大雪が降って、鉄道・高速道路が大混乱となったことがあります。ちょうど、関西から関東へUターンする日だったので、よく覚えています。

夜から名古屋周辺で雪の可能性があったので、夕方までに名古屋を抜けようと考え、早めに出て正解。翌日の仕事に行くことができました。 起こり得ることの「可能性」を知っているだけでも、リスクは格段に減らせます。

自分の住む・行く地域は、「黄信号」が「赤信号」に変わらないか、この年末年始はできれば毎日、気象情報のチェックをお願いします。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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