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製品名は「Nintendo Switch2」で決まり?ホール効果スティック採用でドリフト問題解消か

多根清史アニメライター/ゲームライター
(写真:ロイター/アフロ)

年末も押し迫るなか、にわかにNintendo Switch後継機の噂話が相次いでいます。これまでは非公式ケースメーカーが作ったモックアップ、つまり「自称」の域を出ませんでしたが、おそらく決定版となる可能性が高い情報が飛び込んできました。

数日前、海外の大手匿名掲示板Redditに「NextHandheld」と名乗る人物が登場。「スイッチ2の最終版」とドックを手に取った、ただし電源は入れてないとして、ハードウェアの外見やディティールを報告しました。

これだけなら「いつものこと」ですが、モデレーター(掲示板の管理人)とテックメディアThe Verge が本人(達)と接触し、リークが本物だと考えるに足りる十分な写真などを見せてもらったと述べています。写真そのものを公開しないのは、身バレする恐れがあるからだとか。

製品名は「Nintendo Switch2」

「スーパーNintendo Switch」という魅惑的な仮説は否定されました。ドックには「オリジナルのスイッチと同じロゴがあるが、“2”が追加されているだけ」とのこと。前に別人が作った予想ロゴが投稿されていましたが、「それほど的外れではない」そうです。

Image:Reddit
Image:Reddit

ホール効果ジョイスティック採用でドリフト問題が解消

Joy-ConのL/Rボタンが大型化したりマグネットで着脱式になるとの情報は、これまで通り 。より切実な話として、ホール効果スティック採用説が裏付けられました

従来のJoy-Conはポテンショメータ(可変抵抗器)を使っており、物理的な接触部分が使うたび摩耗し、「触ってないのに勝手に動く」ドリフト問題が避けがたかった。しかし、ホール効果は磁場の変化によりスティック位置を検出し、非接触式のため摩耗が抑えられ、ドリフトが目に見えて減ります(体験談)。

もし実現すれば操作ミスが起きにくくなり、Joy-Conの故障や買い替えによる出費も減るはず。セガのドリームキャストは20年以上前に(その前のセガマルチコントローラーでも採用済み)実現していたので、ようやく任天堂も「追いつき」そうです。

ドック設置時にはグラフィックが強化、ただし4K/30fps止まり

据え置きドックの定格電力は60Wに対して、スイッチ2本体は45Wとのこと。つまり「ドック設置時にはグラフィック性能がアップする」可能性ががぜん高まりました。

現行スイッチもそれぞれ最大39W/18Wであり、ドック設置時の方が解像度も上がるため、予想の範囲内ではあります。とはいえ、どちらの電力もスイッチ2は大幅にアップしており、それだけ表現力の伸びしろも大きいのでしょう。

ただし4K/30fps(秒間30フレーム)が上限とのこと。「最大の解像度では、動きはそれほど滑らかではない」ことになりますが、後にファーウェアの更新で変更もあり得るのかもしれません。

U字型のキックスタンド

The Vergeは、スイッチ2の背面に付いたU字型のキックスタンド写真を見せてもらったそうです。ちょうど別のリーカーが、どれほど信ぴょう性があるか不明ながら、もっともらしい画像を投稿しています

Image:Reddit
Image:Reddit

NextHandheld氏は、スイッチ2が2025年1月、任天堂の会議で正式発表(2月4日の「2025年3月期 第3四半期 決算発表」の可能性もあり)とも述べています。年明け早々に、大きな動きがあると期待したいところです。

アニメライター/ゲームライター

京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。

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