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6月3日開催の「輪島市民大花火大会」誇らかな笑顔が眩しかった20分間の花火劇場

やた香歩里花火鑑賞士な旅ライター

2023年5月28日~6月4日にかけて開催される「輪島市民まつり」。6月3日(土)の夜には花火が打ち上げられました。

この花火大会、例年短時間に大量の花火を打ち上げることで知られています。2023年は約20分間に25000発!

前から一度見てみたいと思っていたのですが、念願叶ってようやく見ることができました。そのレポートをお届けします。

【輪島市民大花火大会】
開催日時:2023年6月3日(土)20:00〜20:20
会場:石川県輪島市 マリンタウン

6月3日は心配されていた雨も降らず、風も落ち着いていて煙も溜まらず、最高のコンディションだったと思います。

すっかり日の暮れた20時、カウトダウンで花火が始まりました。

序盤は音楽なしのスターマイン(たくさんの花火を連射する方式)、花火の密度で魅せます!

そして音楽つきのスターマインへ。

わたしの位置からは音楽が聞きとりにくく、はっきりわからなかった曲もありましたが、「打上花火」(DAOKO×米津玄師)、「You raise me up」、「This Is Me」、「ジュピター」(平原綾香)などが使われていました。

人気の曲、聞き馴染みのある曲に、さらに盛り上がります!

曲が終わり少し空白があると、「もう終わり?」「今で何分?」なんて声が聞こえてきます。

まだ終わってほしくない、もっと見ていたい、まだ大丈夫だよね? そんな気持ちになるのがわかります。

この20分間に対するみんなの期待感が熱い!

わずか20分の間に25000発という密度は、確かに全国でも珍しいと思います。

「最初からクライマックス」なんて表現がありますがまさにそんな感じ。そして「最後までクライマックス」。20分間ずっとクライマックスが続くような花火でした。

七色のトラ打ち、そして頭上高くに上がって大きく開く花火!

周りからは、「ヤバい」「スゴイ」「やりすぎ(苦笑)」みたいな声が聞こえてきます。

みんな花火を楽しんでいる。そして、「こんな花火が地元で上がるのが嬉しい」、そんな気持ちが伝わってきました。

そして20分、花火は終了。終わった後は、「あー、今年も凄かったね!」と帰っていく人たちの弾んだ声と、晴れやかな笑顔が印象的でした。

わずか20分、されど20分。畳み掛ける花火は爽快で、しばし日常のあれこれを忘れさせてくれるパワーがありました。時間は短くても、十分な満足感を感じさせてくれる花火でした。

各地の花火大会で、その地域の個性を出す工夫をしていますが、「輪島市民大花火大会」は、短時間に息もつかせぬ全力疾走!という印象で、ある意味振り切っています。

時間は短くてもギュッと凝縮されて、一気に心を鷲掴みにされるようなこの花火大会。例年、6月初旬という、花火大会としては珍しい時期に開催されるのも特徴です。

他の花火大会と重なることも少ないので、気になる方はぜひ、心に留めておいてくださいね!

花火鑑賞士な旅ライター

宮崎生まれの大阪育ち。人生の約半分を京都で過ごし、現在は千葉在住。もとからの旅好きが、関東移住を機に花火にはまり、旅の目的に花火鑑賞が加わりました。遠くへの旅行も好きだけど、身近なお出かけも好き。どこかで見た素敵なものを、誰かに伝えたい。知って欲しい誰かと知りたい誰かを繋ぎたい。日本酒ナビゲーターで温泉ソムリエで花火鑑賞士な旅人。

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