江戸時代後期にあたる天保2年（1831年）に創業し、現在は四条河原町にある「京都高島屋」が、2023年10月17日に百貨店に加えて、専門店ゾーン「T8」を増床し、「京都高島屋S.C」として新たなスタートを切ります。

　新設ゾーンに全51業態が進出し、そのうち、関西初店舗が8店、京都初進出が18店に及びます。10月17日には京都高島屋催し物会場や各店舗でオープンイベントも目白押しです。10月12日に行われた関係者向け内覧会で気になったお店なども紹介します。

　７階催会場では、2023年10月17日（火）から30日（月）まで、「バナナマンのせっかっくグルメ!!　博覧会」が開催されます。日曜よる7時からTBS系列で放送中「バナナマンのせっかくグルメ！！」の世界がギュッとつまったグルメイベントです。

　「豚肉のぶたはげ」の豚丼弁当や「白楽天 今治本店」の焼豚玉子飯、「佐世保バーガー ビッグマン」の佐世保スペシャルバーガーなど番組で気になっていたあの味が実演販売されます。今回が初出しとなる番組公式グッズの先行販売が実施される他、番組内で地域の駅前や公園に設置された日村さんのロボットがフォトスポットとして会場にやってきます。

　4Ｆには最新&ヴィンテージTOY・DOLL・ゲーム・サブカル&アート書籍などの販売で大人気の「まんだらけ京都店」もオープンします。今回の店舗は、古の都「京都」の歴史とまんだらけが取り扱ってきたサブカルチャーやアートを融合させた新店舗で、入り口は伏見稲荷大社の千本鳥居を思わせるビッグアートになっていました。17日のオープンイベントがすでに話題になっています。

　1階には「ラブラリー バイ フェイラー京都高島屋S.C.店」が京都初出店。フェイラージャパン株式会社がドイツのブランド「フェイラー」のギフトコンセプトショップとして開店するもので、全国で14店舗目となります。

　新ショップのデザインは、「優しいピンクを基調に、自分の部屋に大好きな人をお招きして、ゆっくり楽しく一緒に時を過ごす空間」がコンセプトです。また「ラブラリー バイ フェイラー」と京都木屋町の行列のできる「喫茶ソワレ」とのかわいいコラボグッズなどの販売もありました。

　地階の「EAT8」には、三条通の鴨川のほとりにある人気のスペインバル「Gastrobar Sidra」が登場します。店長によると本店を長期間休業してまで本気で創り上げた店舗ということで、彩り豊かなオリジナルのテリーヌやタパスとともに、アルコール低めの甘めのお酒「シードラ（りんごのワイン）」や本格スペインワインが楽しめます。

　同じく、「EAT8」に登場するのは、アポロ11号が人類史上初めて月面着陸をした1969年の9月8日に、日本料理の職人として数々の和食店、有名料亭を経て料理長として活躍していた嶋田耕吉により、京都木屋町に創業した「味味香」です。実食してみると、そのカレーにドンピシャの出汁の美味さには驚かされます。

　当時からその「うどん出汁」は、高度成長期の京都木屋町の酔客を虜にして大盛況したと伝わります。現在の二代目が渡仏してフランス料理を学んだ経験を活かし、さらにカレーうどんに合う出汁へと進化させました。以来、味味香の「京のカレーうどん」は、海外の人々にも大人気なのだそう。

　まだまだ魅力満載の店舗がいっぱいです。どの階も行列必至ですが、ぜひ出かけてみてください。新たな発見がありますよ！

「京都高島屋S.C」（外部リンク）京都市下京区四条通河原町西入真町52　075-221-8811