材料3つ、土鍋1つで絶品!『美味しんぼ』のタマネギの釜飯を再現してみた【マンガ飯】
グルメマンガの『美味しんぼ』というと、究極vs.至高の料理対決に出てくるような、素人には作れないスゴい料理ばかり登場するイメージを持っている方もいるかもしれません。
でもなかには、普段の献立として使える料理もたくさん登場します。
今回はそのなかから、個人的にお気に入りの「タマネギの釜飯」の再現レシピをご紹介します。
『美味しんぼ』92巻に登場する「タマネギの釜飯」とは?
この料理が登場するのは、『美味しんぼ』92巻の「凶器なお野菜」のエピソード。
通りすがりに、刻みタマネギを顔にかけられる「タマネギ爆弾」の被害に遭った山岡さん(たいしたことないように思えますが、なかなか大変なダメージを受けるようです……)。
その犯人の少年に「タマネギの本当の価値と正しい使い道」を知ってもらうため、いろいろなタマネギ料理を振る舞います。
「タマネギの釜飯」はそのなかで紹介された料理のひとつ。
主な材料は米、骨付き鶏もも肉、タマネギの3つだけ!
材料
※作中ではおそらく倍くらいのボリュームですが、今回は少人数でも作りやすい分量にしています
- 米 2合
- 骨付き鶏もも肉 1本
- タマネギ 小ぶりのもの2個
- しょうゆ 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 水 320cc程度
調味料を除けば、必要な材料は「米」「骨付き鶏もも肉」「タマネギ」と3つのみ。
工程も、オプションはあれども基本は「土鍋で炊くのみ」とシンプルです。
作り方
タマネギは小さ目のものを使います。作中では普通のタマネギですが、旬の時期なら新タマネギを使うのもおすすめ。
作中では「一人前三分の一個程度の量」となっているので、小ぶりのタマネギなら米2合分で2個くらいでしょうか。
タマネギは皮をむいて6等分にします。
今回の料理は炊飯器でも可能ですが、原作どおり土鍋で炊く場合、骨の部分がジャマをして鶏もも肉が生煮えで仕上がってしまう可能性があります(私も何度か失敗しました…)。
それを防ぐには、
・骨付き鶏もも肉を半分に切る
・下茹でする(スープは炊飯のときに使う)
などの工夫をおすすめします。
私は原作の、鶏もも肉が1枚丸ごとドーンと乗った状態を生かしたかったので、出刃包丁で骨のみ何か所か絶ち、厚みをなるべく平らにして下処理をしました。
それでも生煮えに仕上がってしまった場合は、取り出した鶏肉をレンジに1分前後かけて熱を通す、などすれば美味しく食べられます。
土鍋にといだ米、水、調味料を入れて混ぜ、鶏もも肉を中央に、その周辺にタマネギを配置します。
30分以上浸水させて強火にかけます。
沸騰したら弱火にし、弱火で15分(おこげの匂いがしてきたら止めてOK)。
火を止めたら、20分蒸らします。
炊きあがりました!
骨を数か所裁断したので、その部分がめくれあがってしまいましたが、ちゃんと火は通っています。
鶏もも肉を取り出し(火傷しないように気を付けて)、骨から取り外しながら細かく刻みます。
ちなみに残った骨は、青ネギや生姜と一緒に水から煮だせば、美味しいチキンスープになるので、汁物としてどうぞ。
そのままでもOKですが、鶏肉にしっかり味をつけたいなら、下記のひと手間を。
ボウルに煮切った日本酒としょうゆを混ぜ、そこにほぐした鶏肉を入れて味をなじませます。
タマネギご飯はしゃもじで混ぜておきます。
茶碗にタマネギご飯を盛り付け、上にほぐした鶏肉をトッピングしたら完成!
いただきます!
シンプルだけど、ご馳走感があります。
しっとりジューシーな鶏肉に、タマネギの甘み。
シンプルなのに、何でこんなに美味しいんだろう……と食べるたびに感動します。
台湾の鶏肉飯(ジーローハン)や、シンガポールチキンライスに似た美味しさ。
余ったタマネギご飯は冷凍しておけば、オムライスや親子丼のベースにするなど、アレンジも可能です。
「凶器なお野菜」のエピソードには、ほかにも美味しそうなタマネギ料理が満載! 機会があればぜひご覧ください。
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