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【京都府向日市】ふわっと包み込まれる滲みを生かした手描き染めに心癒される一点ものを大切な人にいかが!

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 いつも乙訓地域の観光地での取材撮影に協力してくれるモデルさんたちと柳谷観音を訪れた時のこと。その一人が、パッと目を引くポップで明るい色調のTシャツを着ていたのが気になりました。

 決して鮮明に描かれたわけではないのですが、ふわっとした感覚のあるレモンの絵が素敵だと感じました。作者は向日市在住だと聞き、2022年6月27日に向日市寺戸町の「向日市女性活躍センターあすもあ」でお会いしてきました。

 シルクのストールやスカーフ、手拭いや小物など、布製品ならほぼ全般に絵を描くファブリックアーティストなのだそうです。明るくポップな色を水彩絵の具でふわっと軽い雰囲気に仕上げているのが特徴です。

 題材も、抽象アート紋様であったり、泳ぐ魚や可愛い猫のしぐさ、ひまわり始め、美しく咲き誇る黄色や紫などカラフルな明るい花々だったりと多種多様。それが、生活の中の布物に絵を描くFabric artist gama da gamaの世界です。

イタリアで作ったショール  model : maccori gama da gamaさん提供
イタリアで作ったショール  model : maccori gama da gamaさん提供

 実は、布に直接絵を描くこの技法、染色業界ではやや型破り。しかし、それだけに布に直接一枚一枚絵を描くスタイルが、gama da gamaの特徴的な個性になったのだそう。クラフトワークスKyoto(京都市右京区)販売の、洗濯可能な布専用絵具「くらカラー」との出会いがあったからこそ実現したと言います。

 「とても素敵な社長さんと出会ったことで、くらカラーのインクを通じ、オリジナリティある作品を作り出すことができている」と話すのは、作者のgamaさん。1994年に関西大学文学部史学地理学科を卒業して以来、会社員として勤めたものの、ただ過ぎ去ってゆく変化のない日々に閉塞感を感じ、自分自身のやりたいこと、できることをに挑戦して生きてみたいと、2015年に絵を描き始め、2016年に退社。イタリアのテキスタイル工房を見学・体験した後、2017年に活動を本格的に開始します。

 それまで、学生時代にヨーロッパを一周して美術館を巡るなど、絵に興味はあったものの、自分で絵を描くことはほとんど無かった中、独学で始め、仕事へと展開しました。当初は、縁あって百貨店等の催事場などで活動を開始しましたが、コロナ禍へ突入。売り場が止まってしまう中、それが却って転機となりました。

 持ち前のバイタリティーで、「なければ作ればいい」と、地域交流の場を目指すキョウトランドリーカフェ(右京区西院)の協力で個展を自主開催。ここから「ふんわり感と明るい色彩に心癒される」と作品が大きな共感を呼び、個展でお客様と直接交流する現在のスタイルが確立しました。

model 米澤るみさん  gama da gamaさん提供
model 米澤るみさん  gama da gamaさん提供

 枠にとどまらない自由なイメージを「滲み」に込めて創り上げられたgama da gamaの作品には、境界を超えるふんわりとした優しさと自由があります。「画家・染色家・イラストレーターなど、どの専門分野にも自分の活動ははまりきらないのですが、大航海時代の冒険家ヴァスコ・ダ・ガマが新しい世界を求めて大海原に繰り出したように、gama da gama も色の世界を大きく冒険します」とgamaさんは、力強く語ってくださいました。

 雑貨だけでなく、作品をプリントした雨傘や、直接ペイントした日傘、さらには絵本制作、インテリアアートへの挑戦と、作品のジャンルを広げ続けています。現在は、地元京都を始め、大阪、兵庫、岡山などで活動し、少しずつ色んなところに旅をしながら行動範囲を広げていきたいのだそうです。

 今後は、2022年8月17日から23日 阪急阪神百貨店・阪急うめだ本店10階うめだスーク、2022年10月9日から11日 岡山・ギャラリーアトリエママンなどでも個展が開催されます!

gama da gama (外部リンク)向日市寺戸町中ノ段16−7(向日市女性活躍センター内)

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。京都西山郷土史研究家。FMおとくに86.2Radio BoozeK 「京都西山サイコー」パーソナリティー。四国から大阪の元地方紙記者。京都の観光ガイドをしながら京都時空観光案内2025(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全23巻や「やさぐれ坊主京を創る・前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)、「桂女恋唄・京都西山山麓西岡36人衆の物語」をはじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。竹の街京都から発信します。

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