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【失敗するのを恐れる子】挑戦できる土台づくりに親がしてあげられること

にこはな4人の子どもと育つママ/モンテの視点を子育てに

4児のママ、にこはなです。Instagramでは、暮らしの中でできるモンテッソーリ教育ベースの土台をつくるおうち遊びや関わり方を発信しています。

子どもが失敗をしてしまった。そんな時、なんと声をかけますか?子どもの日々の失敗は、大人にとっては、やることが増えてしまったりと、イライラしてしまうことも少くないかもしれません。

でも実際は、失敗こそ、成長のチャンス。といわれるように、たくさんの失敗こそが、成功のカギであり、トライ&エラーをする中で子どもはいろんなことが出来るようになっていきます。産まれた時には、寝返りやハイハイ、歩き出して…何度も転んで失敗して、それでも挑戦していた子どもたち。しかし、少し大きくなってくると、失敗を恐れ、挑戦することをためらう子もよく目にします。

子どもが失敗を肯定的にとらえられるようになるためには、子どもが失敗した時の周りの関わり方も大事なんですよね。子どもが安心して、思いっきり挑戦できるように、今回は、子どもが失敗した時や間違った時に、今日から実践できる子どもとの関わりについてご紹介します。

間違いを直接指摘しない

例えば、子どもがコップにお水を注ごうとしたら、こぼしてしまった。

「あーあ、またこぼして!!」

「できないんだからやめて!!」

「なんでこぼしたの!!」

言いたくなってしまいませんか?

そんな時って、子どもも「やってしまった…」と自分でも心の中で思っているんですよね。どうしようかと自分なりに考えている時に、誰かに指摘されてしまうと、ドキッとしたり、大人が思う以上に心が傷ついてしまったり。次に挑戦する時に、そのことが原因でやりたくなくなったり、こわくなってしまうこともあります。

気づいてもまずはグッと我慢して、様子を見てみよう

誰だって、何でもはじめから、上手に出来ることはありません。

大人だって、やってみようと思ってはじめたことで、失敗をした時、なんといってほしいでしょうか?

「だから言ったでしょ。」

なんて言われたら、とても傷つきますよね。

子どもはまだ、あんなに小さな身体を、やっとうまく動かせるようになったばかり。毎日失敗ばかりで良いんです。何度も経験をすることで、できたを重ねていくことで、少しずつ自信をつけ、これからなんだって、できるようになっていきます。

子どもが挑戦するときに、親に出来ることは、先回りしすぎたり、口出ししたくなるところをグッと我慢すること。簡単なようで難しいけれど、子どもの失敗に気づいても、まずは声かけをあえて我慢して、様子を見ることが大切です。

子どもがどうするかそっと観察してみて

こぼした時に、子どもは自分でどうするかな?とみていると、結構おもしろいんです。子ども自身も一生懸命考えて、手でのばしてみたり、こぼれた物をよく見ていたり。コップに戻そうととだってするかもしれません。

でも、それって、よく考えたら子どもなりに対処法を一生懸命考えていて、すごいことだと思いませんか?

ここで、親がすぐにタオルでさっとふいて、「もう、まだできないんだからやらないで。」なんて言ってしまったら…

子どもの心を傷つけるだけではなく、知らないうちに、自分で考え、行動する機会まで奪ってしまっているかもしれません。

失敗した時の対処法を伝える

自分で考え動く内容としてはきっと、大人が思うようなものではなく、手で水をのばしたり、広げたり。一見やめて!!と思うことなのですが、子どもがなぜそのように動いているかというと…。

子どもは、やり方をしらないだけ。

お水をこぼしてしまった子どもに、そんな時は、タオルで拭けば良いことを知っていたら。タオルが自分で出せる、手の届く場所にあったら。1歳だって2歳の子だって、自分で走って取りに行くんです。

だったら一度、ゆっくり一緒にやってみたら、次からは変わるかもしれません。

子どもが自分で気づき、自分で失敗を失敗ではなくなるように。対処方法を教えてあげましょう。こぼしたという失敗の経験があるからこそ、次はどのくらいの力加減で注いだらよいのかや、こぼれたらどうしたら良いのかという対処法を学ぶことが出来ます。

最初は、こぼれちゃったら、そっと見守った後、「こぼれちゃったね。タオルを持ってきて拭こうね。」と、タオルを一緒に取りに行き、拭くところを、ぜひみせてあげて下さい。

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まとめ

失敗は、悪いことや恥ずかしいことではない。失敗してしまっても、そこから学ぶことはたくさんあると、ポジティブにとらえられるかどうかは、周りの人の関わり方次第。失敗しても大丈夫。次は、こうしてみよう。

自分で失敗を訂正し、新たなチャレンジを繰り返す。その経験の積み重ねが、子どもの育ちにつながっていきます。

生まれながらにもっている、自分でやってみたい気持ちを、大人の態度を見て失敗をおそれてしまうことがないように…。

そんな風に子どものことをみるようになると、今こんなことに興味を持っていたんだね。と、親が驚くこともあるかもしれません。

子どもは、自分の成長したい部分を、自分自身が一番しっています。

親がそれを知らず、勝手にとめてしまうのは、とってももったいないですよね。

モンテッソーリ教育と聞くと、なんだか難しく感じてしまう方も多いのですが、実はとっても関わり方はシンプル。そして、知っておくことで、子どもを観る目も自然とかわり、穏やかな気持ちになる大人も多いんです。

特別な教具がなくても、おうちでたくさんアレンジして遊んだり、子どもと関わることで、エッセンスを取り入れることが出来ます。
子どもがその動きを学びたいサインを見逃さず、子どもの成長を見守ることで、子育てが楽しいものになりますように。

4人の子どもと育つママ/モンテの視点を子育てに

モンテッソーリ教師資格取得中の4児のママ。産婦人科/NICU/小児科で看護師として勤務。ダウン症のある次男を出産後に退職。現在は保育園や障がい者福祉施設、放課後デイなどをまわり支援する看護師として勤務する傍らフォロワー5万人越えのInstagramを中心にSNSで日々の子育ての気づきや関わりを発信

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