旅するように東京のど真ん中に泊まる、スペシャル体験が目白押しの 大手町温泉「星のや東京」
東京のど真ん中、大手町で非日常でスペシャルな体験ができる「星のや東京」、
ここは2016年の開業からここでしか味わえない希少な温泉が話題を呼び、今でも各メディアで注目をされ続けていて、2023年世界のTOP50にも選出された旅館です。
正直気軽に行けるような価格帯ではないけれど、いつか自分へのご褒美として行ってみたい憧れの湯宿、「星のや東京」。ここでしか楽しむことができない希少な温泉はどんな温泉なんだろう?とずっと思い続けていた湯宿にやっと宿泊が叶いました。
星のや東京とは?
星野リゾートが運営する「星のや東京」、ここは軽井沢や京都、竹富島のような広大な敷地に建つ旅館ではなく、スタイリッシュなビルの中にある都会の日本旅館です。
「大手町連鎖型都市再生プロジェクト」の第3次事業として、隣接するグランキューブとともに開発され、2016年に開業しました。
東京駅からゆっくり歩いて15分ほど。東京メトロだと大手町駅から直結というアクセス。実はこの地に湧く温泉がよう素を含み、それがとても希少な温泉なのです。期待に胸を膨らませ、星のや東京の扉を開けました。
一歩足を踏み入れるとエントランスの大きな扉が左右にすーっと開きます。視界に飛び込んできたのは、明るい色の木や竹、畳で構成された和の空間。とても洗練されていて、スタイリッシュさも感じられました。やはりここは「日本旅館」なんだなあ、と実感。
館内は全て畳が敷かれています。ホッと寛いで欲しいとのコンセプトからでスリッパはあえて用意されていないとのこと。ここで靴を脱ぎ、エレベーターで2階へ上がりフロントへ向かいます。
チェックインを済ませます。ウェルカムスイーツとお茶をいただきながら館内の説明を聞き、その後この日のお部屋へと案内していただきました。
日常と非日常のあいだ
ベッド周辺は目線が低く設定してあったお部屋。ワークスペースもしっかりあって、とても快適。障子を開けるとなじみがある大手町のオフィス街だけど、閉めているとここが東京のど真ん中だということをすっかり忘れてしまいます。
着物ベースの館内着も和にこだわった「星のや東京」オリジナル。早速館内着に着替えて、いざ温泉へ。
希少な含よう素泉の温泉
温泉は最上階の17階にあります。男女別内湯と露天風呂があり、入れ替えはなし。
まずは内湯から。浴室に入ると、含よう素泉特有のうがい薬のような……少しクセのあるにおいが充満しています。このにおいを嗅いだだけでも、「効きそうな温泉だなあ」と思ったり。
泉質は含よう素-ナトリウム-塩化物強塩泉。琥珀色した湯は、地中深くに閉じ込められた海水や海藻のミネラル類を多く含む塩分の強い温泉で、少しとろみのある浴感、そしてしっとり潤い肌によく馴染みます。ガツンとくるパワフルな湯の内湯をしっかり堪能したあとは、内湯とのトンネルを抜け露天風呂へ。
露天風呂だけどここはビルの最上階。周囲は目隠しの木で覆われています。天井を見上げると、四角に切り取られた天井から青空が見えて、ぼんやり眺めながら優雅に湯浴み。東京なんだけど東京ではない非日常感があり、そしてどこか贅沢な気分を味わいました。
スパトリートメントで「深呼吸養生」
含よう素泉の湯でしっかりと身体を温め、ゆるめた後はスパトリートメメントの施術を受けました。翡翠の石を用いたトリートメントで3種のアロマオイルから好きな香りを選んでからのスタートです。
まずゆっくりと深呼吸から。するとアロマオイルのほのかな香りに包まれ、自然と呼吸が深くなっていくのがわかります。お湯でほどよく温められた翡翠が、腕や肩、デコルテをやさしい圧とともにすべっていき、そのぬくもりと滑らかな肌触りにこころも身体も次第にほぐれていく……というのを実感。これぞまさに「深呼吸養生」だなあと。
あまりにも心地よくてすっかり寝落ち。気がつけば施術が終わり、身体のコリがどこかに去っていきました。スッキリ。
お茶の間ラウンジ
各フロアにある「お茶の間ラウンジ」、ここは星のや東京の顔とも言える場所で各客室のリビング的な位置付けです。お菓子やドリンク、コーヒーやお茶がフリースタイル。ここもすごく居心地がいいと思った空間でした。
SAKEラウンジできき酒体験
体験やおもてなしが豊富な「星のや東京」。SAKEラウンジにて季節の日本酒が振る舞われるという試飲サービスがあります。日本酒が大好きな私、これは嬉しすぎる……
季節の日本酒と、日本酒に合うおつまみをいただきました。
ちなみに季節の日本酒は、日本酒を学んだスタッフさんセレクトのもの。豊富な知識を持つスタッフさんから提供していただくお酒って、おいしさが2割も3割も増しますね。
夏酒と夏酒にピッタリのトマトと塩昆布のマリネ。爽やかなお酒とのペアリング、同調が心地よく、両方が単品よりさらにおいしいな〜と実感したのでした。
夕食「Nipponキュイジーヌ〜美食の集い〜」
豊富なサービスやおもてなしを受けていたら、あっという間に夕食の時間に。
夕食は、地下1階にある石と土で構成された素敵なダイニングにていただきます。星のやの他の施設や界ではその土地ならではの食材をアレンジした創作懐石をいただけますが、東京では日本全国から良い食材が集まる東京の地の利を活かし、シェフがこれまでフレンチの世界で培った技術と独自の解釈で、新しいNipponキュイジーヌをクリエイトしたものが並びます。
前菜3種は、江戸前天ぷらでごま油を使ったそばがき穴子蟹仕立てや鶏ごぼうをミックスしたレバーペーストなどから。見た目も味も素晴らしい前菜からのスタートで、すでに昇天。
どのお皿もアートな美食ばかりですが、なかでも北海道の雲丹と鹿児島の酒寿司とのコラボが雲丹と酒寿司のコラボが絶妙で。思わず言葉を失うほど感動のおいしさでした。
陰陽五行でからだを整える朝食
一夜明けて、朝食の時間になったので夕食と同じ地下1階のダイニングへ。
「めざめの朝食」は陰陽五行、身体を整えるもので、丸と四角の器、そして夏の養生として酸味や甘み、苦味、酸味が絶妙なものばかりがきれいに並んでいました。
ちなみに朝食前に温泉に入ることが、陰陽としてもオススメなんだそうです。
温泉で陽、食事で陰と、よりバランスを整えることができるとのお話でした。
食後のコーヒーは、お茶の間ラウンジにていただきます。スタッフさんが丁寧に淹れてくれるコーヒーやお茶は格別のおいしさだなあと、しみじみ。
アクティビティ「茶の湯」
希望すればアクティビティで「茶の湯」体験で、お茶を先生に教えていただきながら自分でお茶を立てることもできます。
この体験、特に外国からの観光客に人気があるのだそうです。
泊まりながらにして日本文化を再発見し、そして学べて体験もできる「星のや東京」
ただ癒されるだけではない、「楽しみ」と「学び」、「体験」の場所が豊富に用意されていて、これまで持っていた旅館に泊まるという概念を覆してくれる旅館でした。
ここでしか味わえない希少な含よう素泉の湯は、温泉好きなら一度は入っておきたいところだと思います。
東京のど真ん中で非日常をとことん堪能し、チェックアウトして外に出たらこれまでの日常へ切り替わる……
わざわざ遠くに行かず、自宅の近くで非日常を味わうというのも斬新でいいな、遠くの湯旅と近くの湯旅とを使い分けてご自愛するのにいいなと、改めて気づきました。
星のや東京
住所:東京都千代田区大手町1-9-1
電話番号:050-3134-8091
日帰り入浴:不可
ひとり泊:可能
公式サイト:星のや東京(外部リンク)
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