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NHK朝ドラ『虎に翼』ロケ地として人気急上昇。名古屋のレトロ建築の魅力と可能性 #専門家のまとめ

大竹敏之名古屋ネタライター
名古屋市市政資料館。大正築の旧裁判所でドラマでは東京地裁として登場(筆者撮影)

NHK朝ドラ『虎に翼』のロケ地として、名古屋のレトロ建築の人気が急上昇しています。旧裁判所の名古屋市市政資料館は入場者が例年の2倍以上に。噴水塔が印象的な鶴舞公園にも多くの人が聖地巡礼に訪れています。各ロケ地は何が魅力で、なぜ今これほど人気を集めているのか? そして、観光スポットが少ないといわれてきた名古屋の希望の星となるのでしょうか?

ココがポイント

▼ドラマのロケ地、モデルを紹介するブログがドラマのシーンと合わせて紹介。マップ付きで分かりやすい!

・【朝ドラ】虎に翼のロケ地を全部紹介!名古屋市役所や東浦町の工場の撮影場所!(DraFilm)

▼主人公モデルの職場だった旧裁判所も実際は名古屋の市政資料館。戦前の法服レプリカの着用体験も

・「虎に翼」主人公モデル・三淵嘉子さんの企画展 ロケ地で 名古屋(毎日新聞デジタル)

▼朝ドラ出演者のSKE48出身女優がナビゲート。施設スタッフの案内と豊富な写真で疑似体験

・「虎に翼」で話題!名古屋のレトロ建築を古畑奈和さんが巡る(NHK名古屋)

▼見学者の急増に名古屋市が急きょ企画。国重要文化財に指定される建物の魅力を伝える

・「虎に翼」、あの建物は名古屋に…見学者相次ぎ15日に特別ガイドツアー(讀賣新聞オンライン)

エキスパートの補足・見解

朝ドラ『虎に翼』は、主演・伊藤沙莉さんの好演もあって視聴者の評価は非常に高く、番組の評判が高まるのにつれて、名古屋のロケ地巡りも盛り上がっていった印象です。すなわち現在の各施設の人気は、ドラマの人気あってのものであることは間違いありません。これを一時のブームに終わらせないためには、地元からの継続的な魅力の発信が欠かせません。ロケ地になっている名古屋市市政資料館、名古屋市役所、鶴舞公園の他、愛知県庁も貴重な近代建築で、多くのドラマや映画に使われています。さらに高度成長期に建てられた特徴的な意匠のビルも各所に残っています。カギとなるのはガイド。案内人が分かりやすく解説してくれるツアーや配信によって「建築の町・名古屋」を積極的にアピールしていけば、「観光スポットがない」どころか、「見どころだらけ」の町の魅力が認められるようになるはずです。

名古屋ネタライター

名古屋在住のフリーライター。名古屋メシと中日ドラゴンズをこよなく愛する。最新刊は『間違いだらけの名古屋めし』。2017年発行の『なごやじまん』は、当サイトに寄稿した「なぜ週刊ポスト『名古屋ぎらい』特集は組まれたのか?」をきっかけに書籍化したもの。著書は他に『サンデージャーナルのデータで解析!名古屋・愛知』『名古屋の酒場』『名古屋の喫茶店 完全版』『名古屋めし』『名古屋メン』『名古屋の商店街』『東海の和菓子名店』等がある。コンクリート造型師、浅野祥雲の研究をライフワークとし、“日本唯一の浅野祥雲研究家”を自称。作品の修復活動も主宰する。『コンクリート魂 浅野祥雲大全』はその研究の集大成的1冊。

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