中小企業発・口コミで人気の合格祈願グッズ三選【受験】
年が明け受験シーズンがいよいよ到来というかんじですね。
1月16・17日には、センター試験。天気も気になるところですよね。そして、これまで取り組んできた成果や実力が発揮されたらいいなぁ。(ビリギャルみたいに、朝に冷たい缶コーヒーはお腹痛くなるからやめたほうが良いかもw)
さて、そんな中で自社の強みや商材を活かし、中小企業から生まれた合格祈願のゲン担ぎグッズが口コミで人気を集めていますよ。ここでは、とっておきの3つをここでご紹介したいと思いますよ。
■「合格祈願 合格するでい~わクッキー」
見た目の縁起が良く、糖分補給としても受験生にぴったり。
愛知県岩倉市の洋菓子店「アンジュール」では、先月17日から「合格祈願 合格するでい~わクッキー」の予約販売を開始し、すでに朝日新聞・毎日新聞・中日新聞などメディアで紹介され話題を集めています。(現在単品での販売は終了し、詰め合わせのみでの販売)
クッキーで絵馬をかたどり、砂糖ペーストで岩倉市のPR大使「い~わくん」の絵や「合格祈願」などの文字をデコレーション。使用する小麦粉やバターなどの材料を、学問の神として知られる菅原道真をまつる北野天神社でおはらいを受けるこだわりの様子は、アンジュールのブログで紹介されています。
オーナーシェフの浅田智司さん(40)自身が、高校受験を控える娘さんを持つ親として、自身の「親心」が人気の秘密なのかもしれません。
■300m先の的をも射抜く矢で志望校を射止める「合格の矢」
なんと100年以上続く老舗企業でも、その伝統の技を駆使して受験生を応援しています。
創業1870年。愛知県岡崎市で和弓の矢の製造・販売を行う有限会社小山矢は知る人ぞ知る、こだわりの職人集団で和弓で用いる「矢」を製造しています。トッププレイヤーが用いる竹製の矢は、全国でも数人しか作ることのできない稀少なもの。竹を熱しながらまっすぐに加工し、節を丁寧に削りながら作りこんでいく匠の技。全国から注文がやってくるこの道のプロ中のプロも、新たに受験生応援グッズを今年に入り市場投入、とのことです。
合格を祈願し、矢の部分を”五角形”に仕上げた「合格の矢」を販売。
145年以上にわたって受け継がれてきた技術・技法を駆使して作られる同社の矢は、300m先の的をも射抜くため、「志望校・難関校の合格を射止める」プレミアムな合格祈願商品。1本づつ丁寧に作られた手仕事の矢は、目を凝らすと通常円形の矢が五角形(合格)に。そして、水牛の角、鷲の羽、蒔絵、正絹と最高級の素材で作りこまれています。(税込 21,600円)
桐箱に納めて販売されるプレミアム商品。受験を応援するギフトにしていただければと、五代目矢師の小山さんは語ります。
受験シーンはもちろんですが、例えば選挙や企業の大型プロジェクトなどの当選・受注祈願など、オトナ向けの応援グッズとしても注目を集めそうですね。
■”漏れ”がない五角形の升(ます)「合格します」
「ます」と「合格祈願」。一見、関連がなさそうな2つも、アイディアひとつで立派な受験
生応援アイテムに生まれ変わるんですね。
日本一の「木升(ます)」の生産地・岐阜県大垣市で60年以上にわたって升の製造・販売を行う有限会社大橋量器。同社では、伝統の「ます組み」の技術を駆使して五角形のますを製造。
「合格(五角)します」というネーミングで発売したところ、テレビ番組や新聞で取り上げられ、全国から注文が殺到しています。(税込み 2,160円)
もちろん、ますとしても品質が良く、"漏れない"ことも縁起がいいと好評で、受験生への贈り物として選ばれているとか。
2センチ角ほどのストラップなどはお守りとしても購入されているそうです。(税込み 1,080円)
個人戦と言われる受験ですが、家族や学校の先生だけでなく、地元の企業も応援してくれると思うと、きっと受験生の力になるはず。
一方で、受験シーズンを自社の強みや商材を活かす商機ととらえる、地域の中小企業のアイディアにも、注目していきたいと思います。こうした取り組みは、古くは土用丑の日のうなぎや、バレンタインディのチョコレート、最近では11月11日のポッキー&プリッツの日などといった「記念日マーケティング」と言われるもの。
知恵一つで、注目を集め売上につなげていくこうした手法にも着目ですね。
秋元祥治
NPO法人G-net代表理事・滋賀大学客員准教授・OKa-Bizセンター長
ではでは。