2023年3月20日に東洋水産は「うまいヨゆうちゃんラーメン　どっ豚骨ラーメン」245円（税抜）を新発売しました。ゆうちゃんラーメンは2022年10月24日にも「マルちゃん きら星×ゆうちゃん 鬼旨スタミナどっ豚骨」を販売していて、この時はきら星とコラボした商品でした。

今回は「うまいヨゆうちゃんラーメン」のみ監修の商品です。

うまいヨゆうちゃんラーメンは神奈川県に店舗をもつ「どっ豚骨」と大きく書かれた看板が目印のお店です。豚骨と水だけで丁寧に炊き上げたスープは、まさに「どっ豚骨」といえるほど濃厚な口あたりと雑味のないコクのあるスープはがっつり系好きにはたまらない味わいになっています。プリッとした加水の高い麺はコシともっちり具合のバランスがいいのが特徴です。

店主の千葉雄一氏は壱六屋出身ですが、出身のラーメンとは方向性が違うのが面白いですね。そんな店主いわく今回のカップ麺は「店で食べたことのある人は、きっと『ニヤッ』としてくれるはず」と語っています。

TRYとはTokyo Ramen of the Yearの略で東京で一番うまいラーメンを決めようというスタンスで発足したラーメン大賞です。2023年で23年の歴史あるラーメン大賞の「とんこつ名店部門1位」を3年連続で獲得しました。

1食（99g）当たり429kcal。食塩相当量は6.8g（めん・かやく2.1g、スープ4.7g）で炭水化物は51.5g。

ポークエキス、植物脂、豚脂などが原材料に入っています。

特性スープがふたの上についています。こちらは後入れです。

麺・粉末スープ・かやくは一緒に入っています。湯戻し時間4分の油麺です。

完成品はこちら。結構、豚骨臭がきついですね。本格的、豚骨スープの香りがします。

スープはどろっとしていて、豚骨の脂っぽさをしっかり感じられる味わいです。醤油のキレはそこまで強くなく、あくまでも豚骨がメインです。濃厚なコクについては脂分と比較すると少し弱く、炊き出しのようなコクがもう少し欲しかったところ。それでも、カップラーメンとしては豚骨らしさを表現したあとが伺えます。

わしわしした太麺は二郎系の麺を意識していて、こってりした豚骨スープとよく合っています。油麺のためかツルっとしたコシやもちっとした食感は弱く、スープを吸い込んだわしわし感の強い出来栄えになっています。

味付豚肉、背脂加工品、きくらげ、ねぎといった具材が入っているはずですが、ほとんどみあたりませんでした。美味しいかどうかの前に量が少なすぎてよくわかりません。

全体的に意識している方向性はしっかり分かりますし、本格的な香りなど表現をしようと工夫はみられますが、一歩足りないようなカップラーメンでした。これはこれで悪くないですけどね。

ごちそうさまでした。