【福岡市南区】一般の人はめったに観ることが出来ない劇団風の子九州の一般公演「なるほ堂ものがたり」
お散歩ライターの石井つかさです。
先日、「劇団 風の子九州」という劇団が一般公演を行う「なるほ堂ものがたり」の通し稽古を見学させていただくことができました。通常は小学校などでの公演を中心に活動されている劇団ですので、一般公演は非常に珍しいのです。
今回見学させていただいた「なるほ堂ものがたり」は6月8日、福岡市南区にある南市民センターで公演予定の舞台です。
舞台のサブタイトルは「ナゾの店『なるほ堂』が、ボクたちに勇気を与えてくれた。本物の友情は、心と体のぶつかり合いから生まれる!」です。このサブタイトルだけでも期待感がグッと高まります。
通し稽古は劇団の役者さん達だけではなく、演出家のあさのゆみこさん、音楽家の曲尾友克さんなどが見守る中で開始されました。実は、筆者は演劇を観る機会に恵まれず、今回が初めて演劇に触れる機会になったので、筆者は、役者さん達以上に緊張していたかもしれません。
なるほ堂ものがたりとは、どんな演劇なのか
なるほ堂ものがたりは、サトシとリョウタという2人の少年の心の葛藤や、誤解からくる衝突、それを乗り越えて本当の友情を形成していく物語です。
リョウタは家の都合で引越しをすることをサトシに言えないまま2人の関係性がギクシャクしてしまいます。そんな中、怪しいおじさんに出会います。そのおじさんがなるほ堂の店主だったのです。なるほ堂には、様々な不思議な道具が売っています。
リョウタとサトシは、その道具を使い、時にはトラブルになりながらも困難な出来事を解決していくというストーリーとなっています。
見どころ
通し練習を見て最初に驚いたのは声の大きさです。桐野というなるほ堂店主の「いて!」というセリフから始まる物語なのですが、音響設備を使っているのかと思うぐらいの声量でした。そして、次のシーンでは子ども達が缶蹴りをするシーンがあり、舞台を所狭しと動き回ります。
舞台セットは劇団員で製作しているそうですが、大きな物から小さな物まで様々です。その大きな舞台セットを役者さん達が随時配置を変えながらストーリーが進行していく様子が新鮮でした。また、舞台セットの下から手が出てくるなど、小技が効いて笑いを誘うシーンも多く、飽きることなく楽しめます。
後半にはリョウタとサトシが力を合わせて最大の敵である「地震雷火事親父」を倒すシーンが圧巻で、その後に来るクライマックスで桐野がリョウタとサトシを握手させようとするシーンがありました。二人が恥ずかしがって握手を躊躇うところで、桐野が「握手ができるのも生きているうちだ!」と言う場面が、この物語の本質を語っているのではないかと感じました。
筆者の1番好きなシーンは?
筆者的には、劇中で登場する時空警察田中のコミカルな感じと、地震雷火事親父を退治するシーンが好きでした。役者さん達に、どのシーンに思い入れがあるか尋ねてみたところ、最初の「缶蹴りをして遊ぶシーンが一番楽しい」ということでした。確かに缶蹴りのシーンは、みなさん楽しそうに走り回っていましたが、あれだけ走り回っているのは疲れるだろうなとも感じました。
チケット情報と公演日程
公演日程は2024年6月8日(土)で、14:00からの開演(13:00開場)となっています。
詳細は”親子で楽しむ舞台鑑賞「なるほ堂ものがたり」"をご覧下さい。
定員に達し次第締め切りとなりますので、興味がある方は、早めに予約することをお勧めいたします。
なかなか観ることが出来ない劇団 風の子九州の一般公演です。
スケジュールの都合がつく方は、ぜひ予約をして足を運ばれてください。