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注目のPGAツアー選手理事とPIF会長の初会合は急遽バハマで開催!?ウッズが出席!? #ゴルフ

舩越園子ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

世界のゴルフ界の動きが水面下で活発化している。

PGAツアーの選手理事とリブゴルフを支援するサウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」のヤセル・ルマイヤン会長の初会合は、先週、米フロリダ州ポンテベドラビーチのTPCソーグラスで開催されたプレーヤーズ選手権が終了した翌日の3月18日(月)に、TPCソーグラスの近郊で行われると見られていた。

しかし、その18日、米ゴルフ界は騒然となった。

米ゴルフウィークは、さまざまな航空機の発着状況を確認できる「フライト・トラッカー」を使って、この会合に出席すると見られている「要人たち」のプライベートジェットの動きを追跡したとのこと。

それによると、ルマイヤン会長のプライベートジェットは、プレーヤーズ選手権最終日の3月17日(日)に米テキサス州ヒューストンに着陸。そして、やはりルマイヤン会長所有の別のプライベートジェットが、その後にヒューストンからバハマへ向かって飛び立っており、そのジェットにはルマイヤン会長が搭乗していた模様だという。

ルマイヤン会長を乗せたジェットはバハマのローカル空港に着陸。そのすぐそばには、毎年、ヒーロー・ワールド・チャレンジが開催される際に大会ホストのタイガー・ウッズが自身のプライベートジェットと大型ヨットを停め置く「いつものパーキング場所」があるのだが、驚いたことに、そこにはすでにウッズのプライベートジェットとヨットが停まっているそうだ。

PGAツアーのジェイ・モナハン会長のプライベートジェットも、18日の朝、バハマへ向かって飛び立った。

そして、今年1月にPGAツアーとパートナーシップを結んだ米コンソーシアム「SSG(ストラテジック・スポーツ・グループ)」の役員らを乗せたプライベートジェットも、バハマに着陸。しかし、このジェットは、どうしてだか、そのすぐあとに離陸して、バハマから飛び去ったそうで、この動きは謎めいている。

だが、これだけ「要人たち」がバハマに集結している様子から推測すると、フロリダで開催されると言われていたPGAツアー選手理事たちとルマイヤン会長の初会合が、フロリダではなくバハマで開催されようとしていることは、ほぼ間違いない。

それにしても、プレーヤーズ選手権には6名の選手理事のうち、ウッズを除く5名が出場しており、モナハン会長もTPCソーグラスに滞在していた。それなのに、会合の場がわざわざバハマに移されたのは、なぜだったのか。

PGAツアーとPIFとの交渉に関わる事態がそれほど切迫している「異常事態」だからなのか。それとも、米メディアの意表をついて、執拗な取材攻勢を交わすための作戦だったのか。それとも、何か特別な意味や意図があるのか。

さまざまな謎は、会合の内容とともに、まもなく解明されるはずである。

ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学・客員教授

東京都出身。早稲田大学政経学部卒業。百貨店、広告代理店勤務を経て1989年に独立。1993年渡米後、25年間、在米ゴルフジャーナリストとして米ツアー選手と直に接しながら米国ゴルフの魅力を発信。選手のヒューマンな一面を独特の表現で綴る“舩越節”には根強いファンが多い。2019年からは日本が拠点。ゴルフジャーナリストとして多数の連載を持ち、執筆を続ける一方で、テレビ、ラジオ、講演、武蔵丘短期大学客員教授など活動範囲を広げている。ラジオ番組「舩越園子のゴルフコラム」四国放送、栃木放送、新潟放送、長崎放送などでネット中。GTPA(日本ゴルフトーナメント振興協会)理事。著書訳書多数。

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