東京・丸の内にあるカウンター割烹（かっぽう）「たまさか 丸の内」で、昼懐石のお献立をいただきました。イタリアンやフレンチよりも、日本料理の方が敷居が高く感じるのは私だけでしょうか？そんなお店もランチなら、ましてやカウンターなら一人でも行きやすい。気になっていたお店に訪問できて満足だったのでご紹介します！

「たまさか 丸の内」はこんなお店

「たまさか 丸の内」は、東京・丸の内に建つ"丸の内ブリックスクエア"の別館2Fにあります。エレベーターが使えます。はじめはよくわからず地図を何度も確かめながら到着。

店内は長いコの字のカウンター。二面がガラス張りで、丸の内の景色を取り入れ明るい雰囲気です。直前予約のせいか末席へのご案内でしたが、逆に外の景色が良く見えていい感じ。別に個室もあるようでした。

いただいたのは「昼懐石」

釜炊きご飯が楽しめるコース料理です。5,500円 (税込)

サンペリグリノのボトルをワイングラスでいただき、コースがスタート。700円（税込）

【先付】南瓜豆腐 鼈甲餡掛け 才巻 陸蓮根 艾生姜

日本料理や中国料理はメニューの漢字が難しいですね。こちらは南瓜（なんきん）に生クリームと牛乳を合わせて作ったポタージュのような味わいの冷たいお豆腐。鼈甲餡（べっこうあん）をかけたもの。べっこう色のあんです。

才巻（さいまき）海老、オクラを細かく刻んだもの。艾生姜（もぐさしょうが）は何なのかと調べたら、すりおろした生姜をもぐさのようにこんもりのせることですって！

【吸物】夏鴨葛叩き紅白煮麺仕立て 椎茸 実柚子

夏の鴨に葛（くず）をうったものがつるんとおいしい。人参の細く切ったものを素麺に合わせて紅白煮麺というわけです。しいたけ、ほろ苦い柚子（ゆず）、優しいお出汁の味わい。冷たいものの後に温かいものがくるとじーんとします。

【お造り】本日の水揚げ

海を連想させる群青の器に、つやっとしたマグロ、うまみののったハタ、ねっとりとろりとしたアオリイカ。どれもおいしい！ツマも美しく盛り付けられ、眼にもごちそう。

【焼物】かます一夜干し 実山椒卸し 枝豆塩煎り コリンキー

皮目がパリッと焼かれたかますの一夜干し。大根おろしに山椒がシビシビとした刺激で夏らしい。コリンキーは甘酢づけでサクサクと。だだちゃ豆の枝豆は、塩煎りをして水分を飛ばしているとのことで、水っぽくなく美味。以来、家庭でもその手法を真似ています（笑）

【揚物】ずわい蟹と蓮根餅クリームコロッケ ジャンボ獅子唐ソース

蓮根（レンコン）のすりおろしによるトロミと角切りの食感、両方が楽しめるクリームコロッケ。中にずわい蟹（がに）の身がしっかり入っていて、衣は薄くさっくり！ジャンボ獅子唐（シシトウ）のピュレソースを合わせて優しい味わいにうっとり。本当に手間暇かけて作られていますね～。

【食事】赤紫蘇とじゃこ釜炊きご飯 玉蜀黍 茗荷

釜炊きの玉蜀黍（とうもろこし）ごはん。炊き立て。一人分で一合とのことですが、もっとたっぷりに見えます。赤紫蘇、茗荷（みょうが）も混ぜてお茶わんに上品にサーブ。

赤出汁と香の物付き。米は和食の命ですよね。はぁ、お米も炊き方も良いからおいしすぎます。

残りは小さなおむすび２つにして、おみやに。こういうのうれしいですよね。

【甘味】大納言小豆の最中

デザートは確か2種から選べましたが、先客がどうしてもコレ！と言っていたので乗っかることにしました。サクサクの軽い最中（モナカ）に、上品に炊かれた大納言小豆の粒あんをたっぷりサンド。最後までおいしくて大満足。

おわりに

いかがでしたか？洋の要素も各所に取り入れたモダンな日本料理ですよね。器も楽しめ、お味は引き算の美学を感じました。

こうした丸の内にある割烹で懐石料理を一人でいただくなんて、最初は緊張しましたが、カウンターなので一人でも座りやすいし、サービスが割とカジュアルだったので次第にリラックス。板前さんともたくさんお話をさせていただきました。

昼は夜に比べると料金も手ごろだし、量もそう多くはなくて行きやすいので、気になる方はぜひお一人でもお出かけください！