10日(日)母の日にかけて全国的に荒天、愛媛県では「やまじ風」に要注意
9日(土)は西日本で荒天
きょう9日(土)は高気圧が東へ抜け、低気圧や前線が西から接近してくる典型的な下り坂のパターンとなっています。日中は九州から中国、四国にかけて大きく雨雲が広がり、夜は近畿、東海、北陸でも雨の所が多くなるでしょう。
各地で南風が強まる見込みで、すでに西日本の多くの所に強風注意報が出されており、予想される風の強さは、沿岸部を中心に、平均10メートルから15メートル程度、最大瞬間風速は20メートル以上に達する所もありそうです。
さらに松山地方気象台からは、最大瞬間風速が25メートル以上に達するような「やまじ風」に注意するよう府県情報も出されています。
「やまじ風」とは台風や低気圧が日本海を通過する際、四国山地に南から吹き付けた強風が東予東部でおろし風となって、一気に吹き下ろす現象で、顕著な例になると、住家や農作物等への被害や電柱が折れたり、大型のトラックが横転するなどの被害をもたらすこともあります。
この愛媛県の「やまじ風」は、岡山県の「広戸風」、山形県の「清川だし」とともに日本の三大局地風(悪風)の一つとされているものです。
10日(日)母の日は広く荒天
10日(日)母の日になると、低気圧が日本海で発生し発達しながら東寄りへ進む見込みで、寒冷前線が本州付近を東進するでしょう。
これらの影響で、日本海側の他、太平洋側でも南風が強まり、所々で活発な雨雲を伴いますので、横殴りの降り方をする所もありそうです。
なお愛媛県は昼前にかけて「やまじ風」に要注意です。
夜は北日本でピークに
母の日の夜になると、発達した低気圧が北海道に近付きますので、北日本は雨や風のピークとなり、沿岸部を中心に、非常に強い風が吹くおそれがあります。
また関東や東海の沿岸部でもまだ南寄りの風が強めに吹きますが、西日本は強風の収まる所が多くなるでしょう。
あさって11日(月)になると、日本付近を通過した前線が南へ下がるため、沖縄方面で雨となる見込みで、早ければこのタイミングで沖縄地方では梅雨入りが発表される可能性があります。
ただ12日(火)には、早くもその雨雲が沖縄の南へ下がりますので、いったん見送りになるかもしれませんが、どちらにしろ、南の方では雨の季節が間近のタイミングとなっています。