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大泉洋、安田顕も絶賛!NORD島太星、NYの音楽の殿堂『アポロシアター』で圧巻のパフォーマンス

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
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今、北海道で人気急上昇中の「NORD(ノール)」という7人組ボーイズグループを知っているだろうか?TEAM NACS が所属する北海道の芸能事務所・クリエイティブオフィスキューと、ソニー・ミュージックエンタテインメントが、2016 年に合同で行った北海道男子限定オーデョションで結成された“北海道を拠点に、様々なエンターテインメントに挑戦する”をコンセプトとし、活動している。道内ではすでにテレビ、ラジオでレギュラー番組を多数持ち、北海道のメディアからも注目を集めている。

『アポロシアター・アマチュアナイト』への出演を一年前に決めるも、オーディションに通らず、デモ音源を送り続け、ようやくオファーを受ける

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そのメンバーの一人、島太星(しま・たいせい)が、2 月28 日にアメリカ・ニューヨークの音楽の殿堂『アポロシアター・アマチュアナイト』に出演し、1,500人の観客から大きな拍手を浴び、そのパフォーマンスを絶賛された。『アポロ~』といえば、マイケル・ジャクソン、スティービー・ワンダーを始め、数々の大物ミュージシャンが出場し、デビューのきっかけを作った場所であり、日本からもこれまでに平井堅や清水翔太、ナオト・インティライミなどが出演している。NORDの中でも歌唱力に定評がある島の『アポロ~』への出演は、約一年前から準備が始まった。歌う曲をサム・スミスの「Stay With Me」に決め、英語が全くできない島は、まず英語のレッスンから始め、デモ音源を制作し『アポロ~』のプロデューサーに送り、オーディションに参加。しかし、先方からはいい返事をもらえなかった。それでもあきらめずに、歌をブラッシュアップさせ、デモ音源を送り続けていた島の元に、昨年8月、プロデューサーから出演のオファーが届いた。

2月28日の本番1か月前。島はニューヨークに向かった。『アポロ~』の観客の目と耳は厳しい。納得がいかないパフォーマンスに対しては、容赦のないブーイングが浴びせられ、パフォーマンスの途中でも退場させられる事でも有名だ。そんなステージに立つ前に、度胸試しではないが、いたるところでストリートパフォーマンスが繰り広げられ、音楽に寛容かつ厳しい街・ニューヨークのライヴハウス、ライヴバーで行われているオープンマイクに参加した。大きな不安は変わらないが、変わったのは、少しの自信が芽生えてきた事――そこでの反応を胸に、本番当日を迎えた。

"名誉ある"トップバッターで出演。拍手喝さいを浴びる

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当日。出演者は8名。島の出番はトップバッターだった。出演順は当日にプロデューサーがリハーサルを見て決める。トップバッターは慣例として“絶対に盛り上がる”出演者が務める事になっているという。期待の表れである。島はその期待に応えるように、生バンドをバックに「Stay With Me」を、その強さと繊細さを感じさせてくれる声で、情感を込めて歌い、サビでは客席から大合唱が沸き起こり、拍手喝さいを浴びた。トップバッターという重圧を跳ねのけ、まさに歌い切った。「凄い場所だと実感しました。震えが止まらなかったし怖かったけど、楽しめました。もしまた機会があれば、今度は自信を持ってステージに立ちたい」と、興奮冷めやらぬ中、語っていた。終演後は会場の外でお客さんから握手攻めに会い、改めて自分の歌がきちんと届いていた事を実感した。これまで何人もの“スター誕生”の瞬間を観てきた、『アポロ~』のエグゼクティブプロデューサー、マリオン・J・カフィー氏からも「素晴らしい!」と絶賛され、島の“人生で一番長い日”は大成功で終わった。

事務所の先輩、大泉洋、安田顕も、島の“快挙”を絶賛

当然、地元・北海道では、この“北海道出身で、平成生まれの日本人男性シンガーとして、『アポロ~』に初出演”という快挙はニュースになり、テレビでも特集が組まれるなど、大反響だった。もちろん事務所の先輩・TEAM NACSのメンバーも後輩の快挙を喜び、安田顕は「島太星くんがアポロシアター アマチュアナイトで歌った映像を見せてもらいました。

えらい、感動しまして。手前味噌でなんですがwとても、良かった。良いんですよ、これが。皆さまに、知ってほしい。そう、思ってしまいました」と絶賛。大泉洋は「凄いね!!凄いわ!!俺のMステ出演並みに凄いね!!(笑) いやー歌上手いんだなー。最初アウェイな空気から次第に観客の心を掴んで行くのが分かるのね!大したもんだわ。今度は俺も一緒に行って歌うから行くときは誘ってね。ビーチドリーマーあたりを一発ね。いやー島君と言えば、「ニシンの子供は何というでしょうか?」って聞いたらしばし悩んで、「卵子ですか?」って言った子だからねー。それがアポロシアターとは!!いやーおじさん感動しました!!」と感心し、大喜びしている様子が伝わってくる。

島の凱旋ライヴでもある、3月21日NORDの初ZeppSapporoワンマンライヴに集まる注目

島太星
島太星

大泉のコメントにもあるように、島は天然キャラとしても有名だ。決戦の前、アポロシアターの前に立ち、その感想を聞かれた島は「アポロ感がすごい、アポロってる」と答えるなど、歌った時とのそのギャップ、メリハリが、彼が多くの人から愛される所以でもある。そんな島が所属するNORDが3月21日(水・祝)に、初のZepp Sapporoでワンマンライヴを行う。歌とダンス、芝居もあり、笑いと涙のエンターテインメントショウで楽しませてくれる。もちろん島の凱旋ライヴでもあり、ニューヨークを制した「Stay With Me」も披露してくれそうだ。北海道から全国区へ、そして世界へと期待が膨らむNORDと島太星――今から注目しておいた方がよさそうだ。

NORDオフィシャルサイト

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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