2度のダウンを挽回し、逆転KO勝ちを収めた42歳のヘビー級世界ランカー
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現地時間の元旦にフロリダ州で催されたIBFヘビー級挑戦者決定戦。10位にランクされるルイス・オルティス(42)は、初回に2位のチャールズ・マーティン(35)の左ストレートを浴びてダウン。4ラウンドにもジャブを喰らって2度目のダウンと、劣勢に立たされた。
リングサイドで戦況を見詰めるオルティスの娘は、父親のピンチに涙を零していた。
元IBFヘビー級チャンピオンのマーティンは、この時、勝利を確信していたに違いない。
![(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275535/image-1641104117131.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
しかし、オルティスは第6ラウンドに起死回生の左オーバーハンドでマーティンを棒立ちにすると、一気に畳み掛ける。激しいラッシュで2度のダウンを奪い、同ラウンド1分37秒にTKO勝ちを収めた。
![(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275535/image-1641104171813.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
戦績を33勝 (28KO)2敗としたオルティスは、試合後に語った。
「今夜の試合に懸けていた。何の心配も無かった。トレーナーに『ジャブを打ち続けろ』とアドバイスされ、その通りにしたよ。
サウスポー同士の対戦っていうのは、非常にやり難い。自分のインテリジェンスが勝利に繋がったね」
![(C)Ryan Hafey/Premier Boxing Champions](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/soichihayashisr/00275535/image-1641104206154.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
「自分の後ろには、家族や、支えてくれているファンの存在がある。そのことを俺は理解している。今夜の試合で花火を打ち上げるって、皆に言っていたんだ。確かにダウンを喰らったけど、試合を決めたのは俺だ。
マーティンのことは心から尊敬しているよ。タイトル獲得に向け、どんなヘビー級選手とだって戦う」
安堵の表情を浮かべながら、家族と共に記念写真におさまるオルティスの姿が微笑ましかった。
現地時間の元旦に催されたヘビー級対決はスリリングで、2022年初のボクシング興行として申し分のない盛り上がりを見せた。勝利を掴みかけたマーティンは、28勝(25KO)3敗1分けとなった。