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浦和レッズホーム最終戦を勝利で飾れず 阿部勇樹が引退セレモニーで挨拶

椛沢佑一浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

明治安田生命J1リーグ第37節。ホーム最終戦となった、浦和レッズは埼玉スタジアムに清水エスパルスを迎い入れての試合となった。

前半は、浦和レッズがボールを握り続け、試合を支配する展開となるが、清水のディフェンスを崩すことができず、決定機を作るまでには至らなかった。前半は0-0のスコアレスで折り返すこととなった。

後半も浦和レッズがボールこそ支配するも、ゴール前を固める清水に対して有効的な攻撃を仕掛けることができず。試合はこのままスコアレスドローに終わるかと思われた、アディショナルタイムの93分に清水が試合を動かした。清水のMF中村慶太が中央でボールを受けると右足を振り抜いてミドルシュートを決めて先制した。このまま試合は終了して、浦和レッズは0-1で清水エスパルスに敗れた。

浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は「我々が快適にプレーできなかったと思っています。相手に1本、2本のチャンスをものにされたと思っています。我々が目指すところには程遠い試合でした」と振り返った。

また、試合終了後には今季限りで現役引退をする阿部勇樹選手、今季限りで退団する槙野智章選手、宇賀神友弥選手、トーマス・デン選手の退団セレモニーも行われた。

10年間レッズに在籍した槙野智章選手は「僕がこのエンブレムを着て、このスタジアムでプレーすることはできません。それは本当につらいし、悲しいし、未だに整理がつかず考えられません」と挨拶。12年間レッズに在籍した、宇賀神友弥選手は「「僕の次の夢は浦和レッズのGMになることなので、必ず一回りも二回りも成長して、この浦和レッズに帰ってくることを約束します」と挨拶した。

今季で引退を決めた阿部勇樹選手は「レッズのために戦えて、お互い喜んだり、悲しんだり、いっぱいあったと思います。その中でも皆さんと一緒に戦いタイトルが獲れたこと、これは僕の宝物です。皆さんの声援が、拍手が、後押しが、ピッチの上で何度も倒れそうになった僕を立ち上がらせてくれました。本当にありがとうございます」と挨拶した。

偉大な先輩の姿を見て、これからのレッズを背負う、ルーキーの大久保智明選手は「改めて浦和レッズは覚悟が必要なチームだと思ったので、自分のこれからのプレー、行動が大事になってくる」と、意気込んでいた。

リーグ戦は残すは1試合。浦和レッズはリーグ戦が終わった後に、天皇杯準決勝も残している。天皇杯優勝をして今季の目標であるACL出場権を獲得して、今季限りで去る選手達と有終の美を飾りたいところだ。

浦和フットボール通信編集長(さいたま市)

サッカーの街と人を応援するFANZINE「浦和フットボール通信」編集長。フリーマガジンを年5回発行。ウェブサイト「浦和フットボール通信」「浦レポ」「埼玉サッカー通信」で、浦和レッズの情報から、埼玉のサッカー情報、サッカーの街の情報を発信しています。また「浦和フットボール映画祭」など、サッカーイベントなどもプロデュースしています。

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