【葛飾区】秋なのにサクラ咲く!猛暑の影響で水元公園の河津桜やソメイヨシノが開花、注目を集める
豊かな水郷景観を誇る水元公園では、ラクウショウをはじめとする大木の紅葉が少しずつ進んできています。そんな中で、園内では河津桜やソメイヨシノなどの一部のサクラが開花しており、季節外れの可憐な花が注目を集めています!
(写真はすべて2024年10月22日撮影)
メインゲートから「噴水広場」の左にのびるポプラ並木を歩いていくと、左側の駐車場入り口近くに、河津桜の木々が立っています。こちらを通りかかると、スマホを高く掲げた人々が、枝の上の方を撮影していました。何を撮っているのかと、よく見てみたら…
枝先にピンク色の河津桜の花が咲いていました!秋空の下で咲く、季節外れのサクラの花にびっくり。周囲には葉が色付き始めた木々もあるのに、淡紅紫色の河津桜はそこだけが春のようなみずみずしさです。澄んだ秋の空に映えていました。
遊歩道を「メタセコイアの森」に向かってさらに北へ歩くと、駐車場の北端とポプラ並木の間にも河津桜の木々が並んでいます。こちらも確認しに行くと…
やはり咲いていました。三本の河津桜のうち、二本の木は枝のあちこちでピンク色の花をぽつりぽつりと開いています。こちらは枝の下の方でも開花しており、スマホでも季節外れの花をはっきり撮影することができましたよ。徐々に黄葉している背後のポプラの木々に、河津桜の花が映える様子を見て、不思議な感覚を味わいました。
この秋は、桜が季節を間違えて咲いてしまう現象が全国各地で起きているようです。理由の一つは猛暑だと考えられています。
桜の花芽は夏に作られ、葉が残っているうちは、花の成長を抑える植物ホルモンが葉から送り込まれています。厳しい暑さのせいで早い時期に葉が落ちてしまうと、植物ホルモンの供給は終了。さらにその後で高い気温の日が続くと、花芽が休眠状態を経ることなく成長し、秋に開花してしまうそうです。今後も毎年猛暑が続いたら、狂い咲きが常態化するのでしょうか。気になるところです。
ふと、ソメイヨシノも開花しているのだろうか…と思い、水元大橋のたもとに立つサクラの様子も見に行ってみました。水元公園のシンボル的存在の、大きなソメイヨシノの木です。
こちらの枝先を見たら、やはり開花している花を数輪発見。白に近い淡いピンクの花が、秋風にそよいでいました。奇妙な光景ですが、可憐です。
秋晴れの日は水元公園を訪れて、河津桜やソメイヨシノの枝先に、ひっそりと咲く花を見つけてみるのはいかがでしょうか。秋空に向かって咲く、薄紅色の花が印象的です。
名称: 都立水元公園
所在地: 東京都葛飾区水元公園
開園時間: 常時開園
入園料: 無料
アクセス: JR金町駅から京成バス 戸ヶ崎操車場行き(金61)または西水元三丁目行き(金62)で「水元公園」下車、徒歩約7分/JR金町駅から「水元公園循環バス(金63)」で「ポプラ並木」下車 徒歩約1分(土・日・祝のみ運行/運行期間3月1日~11月30日)
水元公園HP: https://www.tokyo-park.or.jp/park/mizumoto/