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夏になって気温が上がってくると臭いの気になる生ごみ、臭い対策、どうすればいい? #専門家のまとめ

井出留美食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学)
生ごみ(写真:アフロ)

夏になり、気温が高くなってくると気になるのが生ごみの臭い。取材やインタビュー、講演でも、食品ロスを含む生ごみをどうやって減らしたらいいのか、臭いはどうすればなくなるのか、などの質問を受けることが多い。そこで、どんな解決策があるのか、簡単に紹介してみたい。

ココがポイント

▼水切りする、新聞紙にくるむ、コーヒーやお茶の出しがらをかける、冷蔵庫や冷凍庫に入れておいてごみの日に出す

生ごみの嫌な臭いの「原因」と6つの「対策」について解説!(Panasonic)

▼袋に生ごみを入れ、重曹をふりかけて、袋の口をしっかりしばる。重曹は普段の掃除にも使えて便利

生ゴミ臭を重曹で防げる?3日放置して比べた結果「無臭ではないけど…」「便利」(macaroni)

▼家庭用生ごみ処理機、日本の自治体の55%で1/3〜半額の助成制度があり、購入可能。スイッチ押すだけで乾き、重量70%以上減る

8割が水の生ごみ、臭い対策!生ごみ処理機、助成金で半額購入し1700回使った結果、得られるメリット(Yahoo!ニュースエキスパート井出留美)

▼野菜くずは冷凍し、たまったらベジブロス(野菜出汁)にして、絞りかすはコンポスト(堆肥)に入れれば生ごみゼロ

飛行機より温暖化に悪影響 「家庭の生ごみ」を減らす10の方法(Forbes)

エキスパートの補足・見解

重曹は流しや洗面台の掃除をするときにも使える。料理用ではなく、掃除用のものをドラッグストアやスーパーで選び、キッチンに常備しておくと便利だ。

玉ねぎの皮や枝豆のさやは袋にためてチルドに入れ、ある程度たまったら1リットル程度の水を注ぎ、30分ほど煮出すとベジブロスができる。筆者は玄米カレーやミネストローネに使い、絞りかすはコンポストに入れている。

家庭用生ごみ処理機は便利!おすすめしたい。2017年から1700回使っており、ごみの重さが70%以上減るし、ごみ出し回数が減り、臭いもコバエもなくなって快適。助成制度がある自治体なら半額か3分の1の値段で購入できる。お住まいの自治体で「家庭用生ごみ処理機」を検索してほしい。

食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学)

奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。3.11食料支援で廃棄に衝撃を受け、誕生日を冠した(株)office3.11設立。食品ロス削減推進法成立に協力した。著書に『食料危機』『あるものでまかなう生活』『賞味期限のウソ』『捨てないパン屋の挑戦』他。食品ロスを全国的に注目させたとして食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。https://iderumi.theletter.jp/about

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