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86/BRZレースに参加したい人必見!プロに色々聞いてきた!

矢田部明子自動車ライター

トヨタモビリティ東京 GR Garage東京三鷹
トヨタモビリティ東京 GR Garage東京三鷹

クルマ好きアラサー女子の矢田部明子です。今回は、トヨタモビリティ東京 GR Garage東京三鷹に行って86/BRZレースについて聞いてきました!ナンバー付き車両で気軽に楽しめることから、沢山の方がエントリーするということですが……、気軽に楽しめるってどんな感じなの?という疑問を、トヨタモビリティ東京の社員だけで構成されたチームのドライバーを担当している水谷大介選手に教えて頂きました。

参加してみようかな?と検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

水谷大介選手 86/BRZレースには2014年にスポット参戦し2018年よりシーズンエントリー。今年はプロフェッショナルシリーズに参戦している
水谷大介選手 86/BRZレースには2014年にスポット参戦し2018年よりシーズンエントリー。今年はプロフェッショナルシリーズに参戦している

86/BRZレースとは?

国内Aライセンスがあれば誰でも参戦できるワンメイクレース。参戦車両は、トヨタの86Racing&スバルのBRZ RA Racingの2車種のみとなっています。ナンバー付き車両であることが条件なので、大きな改造はできません。開催クラスは、プロドライバーも参加するプロフェッショナルシリーズと、アマチュアドライバー限定のクラブマンシリーズEXPERTとOPENの3つに分けられます。

プロフェッショナルシリーズ&クラブマンシリーズEXPERTは、プロやアマチュアドライバーなど「走りに自信のある人」が参加するクラス。趣味もかねて楽しんで走りたい!とい人はオープンクラスに参加というイメージを持って頂くと分かりやすいと思います。

しっかりクラス分けされているので、ガチで走る&遊び感覚で挑む、のどちらでも楽しめるレースになっています。

第1戦 ツインリンクもてぎにて
第1戦 ツインリンクもてぎにて

水谷選手が参加する理由は、レースで得たノウハウをお客様にフィードバックすることが出来るからだそうです。例えば、このオイルはこういう性能で、このタイヤはこういう特性がなど、極限状態でこそ分かる製品の特徴を知ると、お客さんに製品について聞かれた時に的確な説明が出来るようになるそうです。またレースで得たノウハウは一般店舗への支援にもなり、広報的な役割や人材育成の目的もあるそうです。

参加車両ってどんな感じ?

▲水谷選手の車両デザインは、なんとトヨタモビリティ東京の社員のお嬢様が考えたそうです。社員にデザインを公募したところ、社員のお嬢様が描いたという方のデザインに満場一致で決まったのだとか。
▲水谷選手の車両デザインは、なんとトヨタモビリティ東京の社員のお嬢様が考えたそうです。社員にデザインを公募したところ、社員のお嬢様が描いたという方のデザインに満場一致で決まったのだとか。

目立つカラーリングは、サーキットを走っていても直ぐに見つけられそうです。
目立つカラーリングは、サーキットを走っていても直ぐに見つけられそうです。

冒頭でも説明した通り、86/BRZレースはナンバー付き車両で走行するので街乗りもできます。レースに参戦する人の多くは自走でサーキットに来て、自宅まで帰るそうです。

ナビ&ラジオなどがついていないので、サーキットに行く際はエンジン音を聴きながら運転するという水谷選手。
ナビ&ラジオなどがついていないので、サーキットに行く際はエンジン音を聴きながら運転するという水谷選手。

細かなルールとしては、4点式以上のFIA公認安全ベルトなど安全規定をクリアしていること。エンジンオイルやブレーキパッドなどは自由に選べますが、ほとんどのパーツが大会指定部品です。このルールだと、ほぼ市販車のままで車両そのものに差は出にくくなるので、参加者はイコールコンディションで戦うということになります。

市販車のポテンシャルを引き出すために、タイヤの選択、オイルの選択&アライメントの調整は欠かせないそうです。
市販車のポテンシャルを引き出すために、タイヤの選択、オイルの選択&アライメントの調整は欠かせないそうです。

▲レース参戦用86Racing 314万7,120円(税抜291万4,000円)
▲レース参戦用86Racing 314万7,120円(税抜291万4,000円)

ちなみに、安全装置&空冷式エンジンオイルクーラーや専用ブレーキバックプレート/ブレーキダクト(車両搭載)などの冷却パーツがあらかじめ装備してある「レース参戦用86Racing」という車両を購入すると、最小限のマシンメイクでレースに参戦できます。参加してみたいけど車両ってどうすればいいの?と悩んでいる人は、レースに必要な装備がギュと詰め込まれた「レース参戦用86Racing」を購入がオススメ。こういった仕様の車両があると、初心者にはかなり嬉しいですよね。

86Racingの街乗りでの乗り心地は?

ロールバーがいれてあるのも、レース仕様車ならではです。
ロールバーがいれてあるのも、レース仕様車ならではです。

骨盤をしっかりと支えてくれるシートはgood。程よい弾力があるシートに座ると、太ももの内側をクッと押さえられているかのようなホールド感があります。

シートの位置が水谷選手で調節されていたため、足が届かず……(笑)。こちらのクッションをシートに敷いて頂きました!
シートの位置が水谷選手で調節されていたため、足が届かず……(笑)。こちらのクッションをシートに敷いて頂きました!

ロードノイズは気にならず、エンジン音だけが車内で心地よく鳴り響きます。回転数が上がるにつれ変化していくエンジン音は、耳を澄まして聞いていると楽しいです。ハンドリング性能は◎で、足回りは少し固めですが突き上げ感は気になりません。凹凸を越えてみましたが、振動をストンと吸収してくれるので、余計な振動がなく快適な乗り心地です。

レース仕様なので「ヴォオオン」という近所迷惑になるくらいの大きな音がするのでは?利便性は皆無なのでは?と思っていたのですが、街乗り&サーキット走行も出来るという、コスパ◎の車でした。

第2戦は、富士スピードウェイで5月8日~9日に開催されます。水谷選手の車両は、ゼッケン25番が目印です!
第2戦は、富士スピードウェイで5月8日~9日に開催されます。水谷選手の車両は、ゼッケン25番が目印です!

車両のほかには、レーシングスーツ&ヘルメットなどの備品も必要ですが、それさえ揃えればレースに参加出来ます。初心者のために、ホームページで詳しく解説してあったり、全国のGR Garageでもアドバイスしてくださるそうです。

私が一番良いなと思ったのは、86Racingの車両がサーキット仕様になっていることです。1から車を作らなくて良いので難しく考えなくて良いし、コストも抑えられるのは魅力的です。

あなたも参加してみませんか?
あなたも参加してみませんか?

とはいえ、国内Aライセンス取得&車両は購入しなければいけないので、気軽にとまではいかないかもしれません。ですが、本格的なレースにチャレンジをしてみたいという方にはピッタリだと思います!

自動車ライター

幼い頃からガンダムが好きで、ロボットや車に興味を持つようになる。その後、工業高等専門学校に入学し、物質工学・機械工学など専門工学を学ぶ。現在は自動車雑誌など多くの媒体で執筆。愛車はランドクルーザー76でオフロードコースを走るのが趣味。

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