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20歳以下日本代表を怪我で辞退。明治大学・山村知也、復活間もなく?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
学校の授業がある日の全体練習は早朝から。(写真:アフロスポーツ)

 ラグビーの20歳以下(U20)日本代表が、8月下旬からウルグアイでおこなわれてきた国際大会、「ワールドラグビーU20トロフィー 2017」を制した。

 現地時間9月10日、モンテビデオのエスタディオ・チャルーアで優勝決定戦があり、U20日本代表はU20ポルトガル代表を14-3で下し、3年ぶり2回目の優勝を遂げた。来年は、世界トップ12か国が集う「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ」に昇格する。

 今度のU20日本代表では、大会前に出場を期待された選手が相次ぎ故障離脱。悔し涙をのんだ1人に、明治大学の山村知也がいる。

 兵庫・報徳学園高校時代には高校日本代表として活躍し、昨季は明治大学でルーキーながらトライゲッターとして活躍。今年3月に始動したU20日本代表候補にも名を連ねたが、「足の怪我」の影響でメンバーから漏れた。

 いまは、大学選手権優勝12回のチームで実戦復帰を目指している。U20トロフィーの開催期間中、心境を明かしている。

 以下、単独取材時の一問一答(編集箇所あり)。

――今度のU20日本代表へ加われなくなった経緯について。

「状態が完全ではないということで。できることなら行きたかったですが、怪我もあるので仕方ない。(候補合宿の間は)トレーナーさん同士でお話をしていただいていました。リハビリをしっかりして、早く治せるようにと思っていました」

――実際に戦っているU20日本代表、どう見ていますか。

「他にも中野将伍、齋藤直人、本郷泰司という主力になるような選手が抜けているなかでも、結果を出している。高校ジャパンの時もそうだったんですけど、ひとりひとりがいい選手で、頑張れる。それが出ているのではないかと思います」

――明治大学について。同じ高校出身の田中澄憲ヘッドコーチが就任して約半年がたちました。

「ひとつひとつの練習の質の高さ、試合への態度についてなど、気持ちの面で言われることが多いです。気持ちから、練習内容が変わる。全力で、貪欲に、と」

――復帰は。

「もう、そろそろ、という感じです。しっかりと怪我を治し、トライを取ってチームに貢献できるようになりたいです」

 関係者の取材を総合すると、現在は練習にも合流しているが、9月16日の関東大学対抗戦A初戦への出場は流動的。万全の状態でのカムバックが期待される。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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