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Apple Watchを買いたい気にさせるたったひとつのアプリ

栗原潔弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授

Apple Watchが明日予約開始ということで、もう買う気満々の人も多いでしょう。自分は、最近は、ガジェットに関してはアーリー・マジョリティ層なので、キラー・アプリケーションがないとなかなか買う気になりません。

Apple Watchの紹介記事、たとえば、Business Insiderの”The most exciting things you'll be able to do with the Apple Watch" では、以下「エキサイティング」な機能として挙げられています。

  • 文字盤のカスタマイズ
  • 心拍センサー
  • フィットネスアプリ(長時間座っていると体を動かすようにアラート、日々の活動量目標表示、消費カロリー表示)
  • テキストメッセージの表示(定型応答、絵文字)
  • マップ(ナビゲーション中に曲がるべき角に来ると振動で通知←これはナイス)
  • 落書き送信機能
  • 心拍数と同期して通信先のウォッチを振動(←これはキュート)
  • 電話機能(iPhone経由)
  • Siri
  • 写真表示
  • Apple Pay(日本では関係ないですが)

これらのポイント、自分にとってはどれもnice-to-haveであって、絶対買おうという理由にはちょっとなりません。特に、メッセージ表示においてiPhoneを見ればすむのに、わざわざApple Watchを1回見なければならない必然性がよくわかりません。Apple Watchを付けて日々の活動量に気を付けているようなタイプの人が、iPhoneを取り出すのを億劫がるというのはどんなもんかという気もします(車や自転車運転中、ランニング中というシチュエーションでは重要かもしれませんが)。

と言いつつ、やっぱりApple Watchを買いたいと思わせてくれる自分にとっての超キラー・アプリケーションが上記とは別にありました。それは、Evernoteのボイスメモアプリです。

大昔、自分は小型のボイスメモ機をキーホルダーとして使ったり、カシオのボイスメモ機能付腕時計(DATABANK)を使ったりしてました。外出中にアイデアを思いついたときにすぐに記録できるのは大変便利です。重要なアイデアはスマホやタブレットでテキストで書くなり、紙に書き留めたりするのですが、そこまでいかない些細なアイデアまで簡便に記録できるのがボイスメモの良いところです。もちろん、スマホを取り出してアプリを起動すれば同じことはできるのですが、ワンアクション入ることから結局メモ取らないで覚えておこうとする(で、結局忘れる)というパターンが多くあるのではないかと思います。

日常のちょっとした思いつきをEvernoteで管理できる(そのほとんどは無駄になるでしょうが百に一つの良いアイデアがあれば儲けものです)というだけでも、ちょっとApple Watchを買う気になってしまいます。

弁理士 知財コンサルタント 金沢工業大学客員教授

日本IBM ガートナージャパンを経て2005年より現職、弁理士業務と知財/先進ITのコンサルティング業務に従事 『ライフサイクル・イノベーション』等ビジネス系書籍の翻訳経験多数 スタートアップ企業や個人発明家の方を中心にIT関連特許・商標登録出願のご相談に対応しています お仕事のお問い合わせ・ご依頼は http://www.techvisor.jp/blog/contact または info[at]techvisor.jp から 【お知らせ】YouTube「弁理士栗原潔の知財情報チャンネル」で知財の入門情報発信中です

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