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失敗しちゃった!は Mistake ではない。

後村栄子英語講師コーディネーター

「あ、間違えました!」とか、「ミスった!」と言いたいとき、英語でなんと言いますか?

生徒さんがよく言うのが、

I mistook.

です。

多くの生徒さんがこの表現を使います。

たしかに、間違えるは mistake なので、あっていそうな感じもしますが…

でも、これは違います。

答え: I made a mistake.

となります。

make という動詞が必要なんです。

これで、「失敗した」「ミスった」「間違った」という意味になります。

I mistook だと違う意味になる

えええ?どういうこと?

I mistook~ となると、「勘違いする」「〇〇を〇〇と間違える」という意味になってしまいます。

ここで、ちょっと分解して見てみましょう。

気をつけなければいけないポイントが2つあります。

mistake には、名詞と動詞があり、それぞれ意味が違います。

1. 名詞の意味は、「間違い」「ミス」「誤り」など。
2. 動詞の意味は、「勘違いする」「〇〇を〇〇と誤解する」などです。

これ、けっこう大きな違いです。

「間違えた」と言いたい時は、1 の mistake (名詞)を使います。

名詞ということは、モノの名前になるので、文章としてはそれだけでは不十分です。

動詞、つまり動きのある言葉が必要となります。

I mistake. だけだと、「わたし、ミス」のような感じになり、ちょっと意味不明です。

「わたしはミスをした」「私は間違いをした」の「~した」にあたる言葉が必要です。

それにあたる言葉が「make」になります。

ですので、「間違えた」「失敗した」「ミスった」「やらかした」と言いたいときは、

make の過去形 made をつかい、

I made a mistake.

となります。

では、2の動詞としてmake を使うと、どういう意味になるでしょう?

動詞として使うと、たとえば、知らない人を自分の友人と間違えて声をかけたとき、

「あ、すみません。ともだちと間違えました(勘違いしました)」
例文:I mistook you for my friend.

となります。

「〇〇と間違えました」という時、この for が必要です。

mistake は身近な単語のひとつですね。

でも、意外と間違って使ってしまうケースが多いのです。

こんどから、「あ、まちがっちゃった」という時は、かならず make a mistake を忘れずに使いましょう!

英語講師コーディネーター

英語講師歴30年以上。初級の英語学習者さん共通の悩みは、言いたいことがうまく英語で言えないこと。中学英語の基礎があれば、おおよそのことは言えます。あとは、ちょっと発想を変えるだけ。そのコツや英語学習情報、日本人だからやってしまう「英語の間違いあるある」についてお伝えします。

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