ビジネスホテルにコンビニ同居はテッパンか?ドラッグストアに回転寿司も!
ビジネスホテルの建物内にコンビニを見かける
訪日外国人旅行者が大挙として押し寄せていた頃から一転、コロナ禍により稼働率も低調ということで、例外を除けば概して料金も安くなっているホテル。中でもリーズナブルに利用出来ることや清潔感や機能性ということからも、ビジネスホテルを注目する人は多いことだろう。
ビジネスホテルでは朝食の提供はあるものの、基本的に夕食は出ないので食べに出るかどこかで調達することになる。そんな時の選択肢のひとつがコンビニエンスストア。ひとり泊でひとりアウェイな街の知らないお店(ファストフードなど除く)にゴーするのは勇気が要るだろうしやっぱり部屋でひとりご飯が楽ちんだ。
過日、フルサービスタイプのシティホテルにおいて、部屋への飲食物持ち込みに対するスタンスが一昔前と比べ変化していること(禁止→事実上の認容)、コロナ禍においてインルームダイニングにフォーカスするホテルの現状についてレポートした。
他方で筆者の知る限り、そもそも宿泊に特化したビジネスホテルでは、買ってきた飲食物を部屋へ持ち込むことは問題ないスタンスが大勢だ。
話を戻して、飲食物も含めちょっとした買い物など、ホテル泊に限らず日常的にコンビニエンスストアの利便性をかなり享受して生活している(少なくとも筆者は)。仕事柄ホテル泊も多いので、ホテルとコンビニエンスストアの親和性の高さについては人一倍感じているところだ。事実、公式サイトや予約サイトで近隣にコンビニエンスストアがあることをメリットとして発信しているビジネスホテルもある。
さらには、ホテルと同じ建物内にコンビニエンスストアを見かけることも増えた。ロビーやエレベーターホールから直接コンビニエンスストアへ入店出来るドアを見かけることも。中には新規開業に際してコンビニエンスストアを同居させることを優先させるビジネスホテルチェーンもある。
さまざまなスタイルのホテルが増える中、所有と運営、オーナーとオペレーター等々、ホテルの開業には様々な要素が絡んでいるが、単にホテルが入居したビルのテナントがコンビニや他のショップだっただけということもあるだろう。いずれにしても、ホテルライフにとって役立ちそうなお店がホテルと同一の建物にあれば助かるのは事実。
ビジネスホテル以外でもコンビニ?
ビジネスホテルばかりではない。シティホテルでもコンビニエンスストアを見かけることもある。たとえば都心のプリンスホテル。「品川プリンスホテル」や「グランドプリンスホテル新高輪」「ザ・プリンス パークタワー東京」でコンビニエンスストアを見かけた。確かにオシャレなシティホテルとコンビニエンスストアはイメージが合わないかもしれないが、大きなホテルならではというか、地下や建物外(敷地内)であれば違和感はない。
その他、最近出向いた中で印象に残っているのは沖縄のリゾートホテル(エントランスに面した場所)や、駅前という立地にしてホテル正面にコンビニエンスストアのあるシティホテル(静岡駅前のシティホテル「ホテルアソシア静岡」)など思い起こされるが、宿泊者の立場からもかなり助かった。
ドラッグストアに回転寿司も!?
そんなホテルとコンビニ事情であるが、先日出向いた開業間もない大阪のホテルで驚きの光景を見た。ホテルフォルツァという宿泊に特化した九州地盤のブランドホテルでのことだ。人気は全国区になっており、近年では金沢、札幌、大阪、名古屋と相次いで下剋上的!?進出をしている。大阪では2軒目となる5月開業の「ホテルフォルツァ大阪なんば道頓堀」はまさに道頓堀商店街に面した立地で、道頓堀川を挟んだ宗右衛門町通りにはホテルを見かけるが、ここにホテルが!?という希有な場所といえる。
前述のとおり、ビジネスホテル1Fへコンビニ同居という組み合わせは間々見かけるが、こちらにはドラッグストアに回転寿司が同居していたのだ。ちなみにコンビニエンスストアは真向かいにある。場所が場所だけにその他の飲食店なども豊富。半径50メートル以内だけでザッと「金龍ラーメン」が2軒、「金久右衛門」「一蘭」「ラーメン東大」とラーメン店だけでもよりどりみどりという環境で、ついラーメン店をハシゴしそうになってしまった。
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コンビニエンスストアをはじめ、ホテル滞在に助かるお店がホテルと同じ建物にあることは嬉しくそして心強い。そうしたお店の有無でホテルへの集客数や客室稼働率にまで影響を与えるのだろうか。今後も注目したいテーマだ。