熱帯低気圧が北上しつつ、沖縄近海で台風5号へ発達する予想
9日(日)朝までには台風5号へ発達か
タイトル画像にある通り、フィリピンの東海上で大きな雲が発生しており、このあたりできょう午前9時に台風のたまご、熱帯低気圧が発生しました。
今後はゆっくりと北上しつつ発達する見込みで、あさって9日(日)午前9時の予想天気図では998hPaの台風となる予想です。
発生すれば台風5号ということになりますが、まだ不確実な状況ではあります。
なお南シナ海にはもう一つ、中心の循環がはっきりしない低圧部が発生しています。
7月に統計史上初めて台風の発生がゼロとなりましたが、8月1日に台風3号と4号が相次いで発生するなど、7月までの静かな状況から明らかに変わってきたようです。
海水温高く、台風に発達へ
フィリピンの東海上から沖縄近海の海水温をみると、8月1日(土)の段階で、広く30℃以上となっています。
その後、台風4号が沖縄付近を通過し、海面がかき混ぜられたため、やや温度が下がりましたが、きのう8月6日(木)の段階では再び上昇し、沖縄近海まで30℃以上の海域が広がっている状況です。
今後はこの海水温の高い海面上で多くの水蒸気を補給し、台風へ発達する予想となっています。
沖縄付近から九州などへ影響も?
今のコンピュータの予想をみると、9日(日)の日中には、沖縄近海へ台風へ変わるであろう熱帯低気圧が北上してくる予想です。
沖縄気象台がきょうの昼に発表した週間予報の条文では、『期間の前半はフィリピンの東で発生が予想される熱帯低気圧の影響で曇りや雨となり、9日から10日は荒れた天気となる所がある見込みです。なお先島諸島では熱帯低気圧の発達の程度等によっては大荒れの天気となり、海上では大しけとなるおそれがあります』と発達具合(台風への発達)によっては大荒れとなるおそれにも言及しています。
なお台風へ変わるであろう熱帯低気圧は沖縄近海を北上した後、東シナ海を北上する計算となっていますが、太平洋高気圧の張り出しの強弱によっては、中国大陸へ向かうコースから九州へ近づくコースなど、かなりばらついている状態です。
仮に勢力を強めて九州へ向かってくるようなコースとなれば、10日(月)山の日~11日(火)頃、西日本へ影響する可能性もあり、今後の情報に十分な注意が必要です。