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第2戦にホームランをもぎ捕られたベッツが、第3戦は同じ外野手のグラブを掠めるホームランを打つ

宇根夏樹ベースボール・ライター
ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 8, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ディビジョン・シリーズの第2戦に、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は、ホームランをもぎ捕られた。

 1回裏、先頭打者の大谷翔平が空振り三振を喫した直後だ。ベッツの打球は、レフトのフェンスを越えたが、ジャンプしたジャリクソン・プロファー(サンディエゴ・パドレス)のグラブに収まった。

 翌々日の第3戦。ベッツは、1回表にホームランを打った。こちらも、プロファーが捕球を試みたが、打球は、プロファーのグラブを掠めた。初回だけでなく、その前の大谷の空振り三振も、第2戦と同じだったが、今度は違う結果となった。

 スタットキャストによると、第2戦のライト・フライは、初速が95.4マイル、角度が36度、推定飛距離は354フィート。第3戦のホームランは、それぞれ、95.9マイル、37度、342フィートだ。推定飛距離は、前者が後者を上回っている。

 ベッツは、第1戦が2打数0安打、3四球(うち敬遠四球が2度)。第2戦は、4打数0安打だった。昨年のディビジョン・シリーズは、3試合で11打数0安打に終わっており、2年前のディビジョン・シリーズ第3戦の2打席目から数えて、22打数0安打となっていた。

 ここ3年を除くと、ベッツは、2016~18年と2020~21年のポストシーズンに、計51試合で打率.272(206打数56安打)と出塁率.350、4本塁打と16二塁打を記録している。

 第3戦の3回表、ミゲル・ロハスと大谷に続き、ベッツもシングル・ヒットを打った。

 これ書いている時点で、試合は4回裏まで終わり、パドレスが6対5とリードしている。ただ、3回表、ドジャースは、テオスカー・ヘルナンデスのグランドスラムにより、その差を5点から1点に縮めた。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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