【京都市北区】水中カメラで撮影! 清流に棲むオオサンショウウオを探して賀茂川上流域へ。
9月9日はオオサンショウウオの日。オオサンショウウオの姿が数字の「9」に似ていることや、繁殖のため 9 月ごろにオオサンショウウオの活動が活発になることから制定されました。
実は賀茂川はオオサンショウウオの生息地として知られています。
そこで、オオサンショウウオに会いに、賀茂川上流域に出かけてみました。
場所は京都市左京区の雲ヶ畑エリア。
しかし、行けば見つかるというものでもなく、何日か川に通う日々。あきらめかけたその時、水中に潜む巨大な影を見つけました。
身体をくねらせながら歩く姿は、まちがいなくオオサンショウウオ!
こちらの気配に気付いても慌てる事なく、悠々と動いています。
体長は1.0mほど。特別天然記念物ですので、触る事はできません。そっと近寄り、水中カメラで観察しました。
初めはちょっと怖いな…と思いましたが、なかなか愛嬌のある顔をしています。
頭は扁平で、目は点です。
そして何とも可愛らしいのが、巨体に似つかわしくない小さな手。指の数は4本ですが人間の赤ちゃんの手に似ていて、握ったり開いたりする様子が見えました。器用に岩をしっかりと掴んで歩いていました。
上流の方へゆっくりと移動していくオオサンショウウオを見届けたあと、川の中に輝くものを見つけました。
なんと、オオサンショウウオの卵です。
直径7mmほどの卵が数珠繋ぎになっています。青白く光り、まるで魔法がかかったネックレスのようです。
今回、オオサンショウウオに出会えたのは賀茂川上流域の雲ヶ畑です。水が冷たく綺麗な上流部が主な生息域ですが、市街地の河原での目撃例もあり、広く分布しているようです。
賀茂川の流れの中に目を向けると、思いがけず、オオサンショウウオに出会えるかもしれませんよ。
《オオサンショウウオ生息地》
京都市北区雲ケ畑 賀茂川上流
アクセス
バス 雲ケ畑バスもくもく号
北大路駅前乗車 出会橋下車 24分
運賃 大人700円,小人350円