株式会社パレスホテルが手掛ける「エトヌンク 代官山」の試食会に参加してきました！

旅するパンマニア　片山智香子です。北は北海道、南は沖縄まで日本全国美味しいパンを求めて旅をしています。いままで食べたパンの累計は軽く1万個以上。そんなパン愛好家の私が「これは！」と感動した日本各地のパンを紹介していきますね。

すでに販売を開始している秋限定商品と11月頃から販売予定のクリスマス商品のプレス試食会があったので行ってきました。皆さんより一足先に今年はどのような味のパンが販売される試食させて頂いたのでご紹介させて頂きますね。

東急東横線の代官山駅中央口を出たら右に1分、ほぼ目の前にあるForestgate Daikanyamaの施設内にあります。Et Nunc Daikanyamaがどのようなベーカリーなのかはコチラの記事を読んでいただくとして…

販売期間が11月30日（土）までの秋限定商品は、パン オ ルヴァンのタルティーヌ きのこと海老、パン ド ミのクラブハウスサンドウィッチ、さつま芋とゴルゴンゾーラ、マロン、栗とバナナのタルトの5種類。

パン オ ルヴァンのタルティーヌ きのこと海老は、アンチョビやオリーブ、ケッパーなどを魚のすり身と混ぜ合わせ塩味を効かせたムースを、スライスしパン オ ルヴァンに塗ってトーストしています。その上に、種類ごとに異なる調理法を用いて焼き上げた様々なきのこを、海老とともにたっぷり盛り付けています。イタリアンパセリと菊の花びらを散らしてあり見た目も華やかで満足度高い一品。

食べる前から海老の風味を感じ、パン オ ルヴァンの生地はさっくり。国産小麦のはるゆたか（小麦粉の銘柄名）を使っているらしく、シンプルな味わいなのだけれど粉本来の旨味も感じます。

パン ド ミのクラブハウスサンドウィッチは、佐賀県産のゆめかおりを使用したパン ド ミをしっかりトーストし、照り焼きチキンやベーコン、トマト、レタス、コールスローなどをサンドしたボリュームあるクラブハウスサンドイッチ。ケチャップやマヨネーズを合わせた甘い味のオーロラソースが具材を引き立てています。コールスローなのかな、ちょっと辛味も感じギュッと味が引き締まっていて、また具材が瑞々しいのでトーストとの馴染みもよく美味しいのはもちろん、食べやすかったです。

さつま芋とゴルゴンゾーラは、パリパリのクロワッサン生地に、なると金時のペーストとゴルゴンゾーラ、それに細かく刻んだチョリソ―をアクセントに、上にはローストアーモンドがたっぷり、それにハチミツとブラックペッパーで仕上げているようです。

個人的にゴルゴンゾーラ（ブルーチーズ）は少し苦手なのだけれど、これ好きな人にはたまらないのでは？！というくらい風味も濃厚なコクもあります。それとなると金時の上品な甘さが合いまり、お酒のアテにも良さそうです。

マロンは、クロワッサン生地にマロンペーストとたっぷりのカスタードクリーム、その上には天津甘栗が丸ごとのっています。パン生地のまわりには、ローストココナッツがふんだんにまぶされていて、まるでいが栗のような見た目になっています。

今回頂いたなかで一番気に入った商品。ざくほろ食感の生地に、栗に優しい甘味がじんわり染みわたり、なによりローストココナッツの食感と味わいがたまらなく美味しいのです。見た目も味わいも秋にこそ楽しめるので、見かけた際は是非食べてみて欲しいです。

栗とバナナのタルトは、クロワッサンの端部分を成形しなおして作った生地を土台に、カスタードクリームとアーモンドクリームを合わせたフランジパーヌと、バナナと天津甘栗、コーヒー風味のクランブルを合わせ、アーモンドをまぶした秋タルトになっています。

クリスマス限定商品は、シュトーレン、柚子とジャンドゥーヤのシュトーレン、パネトーネの3種類。

レーズン、いちじく、バナナなど10種類ほどのフルーツとナッツが入ったシュトーレン。キルシュと一緒に漬け込みに使用したのは、なんと日本のクラフトコーラなのだそうで、コーラの実を含む10種類以上のスパイスと柑橘類を秘伝の割合で調合しているとのこと。

複雑にからみあうスパイスの香りと柑橘類のさっぱりした味わいがクセになる味わいで、クリスマスまでゆっくり頂くパンなのにあっという間に食べきってしまいそうな予感のするシュトーレンでした。

柚子ピールとジャンドゥ―ヤ（チョコレート）が入った和の風味も感じることができるシュトーレンは、フルーツを柚子リキュールとクラフトコーラで漬け込み、烏龍茶の茶葉を練りこんだマジパンを包みこんでいます。

プレーンのシュトーレンとはまた違ったフレーバーというか味わいで、柚子が入ることでさっぱりした後味になっていましたよ。

この秋＆クリスマスにしか楽しめないパンなので、是非、ご自身で味の確認をしてみてくださいね。