駅から徒歩1分!食事に合うシンプルなパンから甘めなパンまで充実!黒磯 カネルブレッド
可能な限り国産、それも地元産の素材にこだわる!大人な黒磯パン旅をナビゲート!
旅するパンマニア 片山智香子です。北は北海道、南は沖縄まで日本全国の美味しいパンを求めて旅をしています。いままで食べたパンの累計は軽く1万個以上。そんなパン愛好家の私が「これは!」と感動した日本各地のパンを紹介していきますね。
JR東北本線の黒磯駅から徒歩1分のところにあるKANEL BREAD(カネルブレッド)東京から電車で行く場合は、東北新幹線に乗り、那須塩原駅で東北本線に乗り換え1駅です。利便の良さもあってか、訪問したのは平日の昼間だったのですが、ひっきりなしにお客さんがきていました。
朝は9時からオープンしていて、木のぬくもり感じる開放的な店内には、食事に合わせたいシンプルなパンから甘めなパンまで幅広く陳列されています。
材料は可能な限り国産素材、地元産の新鮮な野菜、肉を使用しているとのこと。小麦粉は、北海道産キタノカオリ、ゆめちから、きたほなみ、はるきらり、春よ恋、はるゆたか、茨城産ゆめかおり、滋賀産ディンケル小麦、九州産ミナミノカオリ。ライ麦は、北海道産、栃木産のもの。牛乳や卵は栃木の、それも那須産のものを使用しているというのだから、そのこだわりには驚きます。
バゲット、かぼちゃのクロワッサン、塩バターロール、ベルリンの田舎パンを実食
北海道産小麦の「はるよこい」をメインに5種類の小麦をブレンドし手ごねで丁寧に作ったバゲット。焼き色の濃さが好みすぎて買わずに帰ることは出来ませんでした。
ディレクト法なるシンプルな材料で小麦の風味がストレートに感じることができる製法で作っていて、クラスト(外側)はバリっと、むにゅりと引きちぎる感じのヒキがあり、噛めば噛むほど粉の旨味を感じることができます。逆にクラム(内側)は柔らかめ。クープ(切れ目)部分のカリカリ食感がたまりません。
かぼちゃのクロワッサン。クロワッサンとペイストリーは、パンチのある旨味系とトーンの明るさのある軽やかさのある北海道産小麦を2種ブレンドして作っているのだそう。貝殻みたいなフォルムが変わっていて面白いですよね。
外側はざっくざく、パリパリっとした食感で耳でも楽しめます。中に入っているのは自家製のかぼちゃ餡で、このかぼちゃが優しい甘味。クロワッサンのバターの旨味と口内でまざりあい、コク、香ばしさ、甘味を堪能できる一品。
塩バターロールは、カルピスバターを贅沢に巻き込んだミルキーなバターロール。塩パンというと柔らかめなロールパンっぽい生地が多いですが、こちらのはどちらかというとセミハードより少し柔らかいくらいな食感。噛みごたえはあります。
クラム(内側)は舌触り良く、使用しているバターがカルピスバターということもあり、上品なコク、それに上にかかった塩がこれまた美味しくて、甘じょっぱさの無限ループにはまりそうになりました。
ベルリンとは栃木県産の有機ライ麦を使用していて、ライ麦で起こしたサワー種とレーズン種を加えたパンで、今回は上野さん(農家の方の名前と思われます)の栃木県産ライ麦を70%使用しているのだそう。
断面からも分かるように、結構キメのつまった生地なのですが食べてみると歯切れは良いのです。ライ麦の雑味ある深み、酸味となかなかパンチある味わいなのですが、噛めば噛むほど粉自体の旨味も感じることができて、シンプルなパンがゆえに味わいの濃い料理と合わせたら美味しいだろうなと感じました。
店内にイートインスペースはありませんが、併設しているカフェで購入したパンをイートインできるようです。
動画でサクっと「カネルブレッド」の様子を知りたい方は、1.58あたりからチェックできます。
KANEL BREAD(カネルブレッド)
住所:栃木県那須塩原市本町5-2
電話番号:0287-74-6825
営業時間:9:00~
定休日:火曜日