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【神戸】未知の世界へ飛び込もう!「元町映画館」が魅力的な企画満載

Hinata Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

今年の夏は、暑かったり雨続きだったりしていますが、どこで遊ぼうかと思案している皆さん!元町商店街にあるミニシアターで、ちょっとマニアックな映画体験はいかがでしょうか?元町映画館が11周年目を迎えるということで、今月21日を皮切りにオモシロ企画を一挙に大放出しますよ〜

元町映画館でこの11年間に上映されてきた様々な作品があるのですが、その監督たちが元町映画館10周年の際に、お祝いとしてショートムービーのオムニバスを作りました。その中でも神戸・元町を舞台に撮影された『まっぱだか』が、ショートムービーを超えて一本の映画として完成し、どこの映画館よりも先駆けて元町映画館にて初上映されます。

現実を目の前に様々な葛藤とぶつかり合う、めんどくさい男女ふたりの青春ムービー『まっぱだか』。普段見ている元町周辺の身近な風景、その中で展開していく物語にどこか共感を得て想いが重なっていくかも知れません。オムニバスの映画の方もお披露目特別上映があり、1000円均一で見られるそうです。

ミニシアターならではのユニークな取り組みの2つめは、子供さんのいる家族連れに向けての夏休み企画。アイルランド発のアニメ映画上映後に「お面づくりのワークショップ」があったり、サイレント映画上映中に活弁(生の映画解説)やピアノの生演奏をして、映画にまだ音がついていなかった頃の上映スタイルを再現するなど、とにかく普段では体験できないようなことが楽しめます。

子供向けの日替わり映画企画。この他に通常上映もあり。
子供向けの日替わり映画企画。この他に通常上映もあり。

「元町映画館ものがたり」という本も同じく21日に出版される予定で、とにかく盛り上がりを見せている元町映画館。本の帯にはカンヌなど世界の映画祭から高評価を受けている映画監督「濱口竜介」さんからのメッセージが書かれているなど、小さな映画館ながらも注目されていることが伺えます。

因みにこの取材をした日は、入江悠監督の新作『シュシュシュの娘』のプレ公開日だったのですが、何と出演俳優さんが舞台挨拶に来られていました!(冒頭の写真、右端が児玉拓郎さん)。話しかけるととても気さくに応えてくれたのですが、ミニシアターならではのそんな距離感も嬉しいですよね。

ミニシアターって狭いんでしょ?と思うかも知れませんが、座席はキツキツではなく比較的ゆったりしていますし、全部で66席あり段差もしっかりついていて、小さいが故のプライベート感もあります。コロナ対策としてしては換気設備や空気清浄機も稼働しています。

大型の映画館とはちょっと違ったセレクトで、いつも味のある映画を提供している元町映画館。その活動には映画を愛する人達の心意気を感じるような、一歩突っ込んだ企画をするなど、大型の映画館には真似できない良さがあります。

世の中に映画は無数にあり、そんな数多くの中に凄い作品が埋れていたりするのですが、それらを拾い集めて私達に届けてくれるのがミニシアターです。メジャーな映画だと黙っていても情報は入ってきますが、それ以外は自分で見つけないと出会えない…だからこそ探しに行く喜びがあるのでしょうね。

邦画から世界各国の映画まで、個性豊かなラインナップ。
邦画から世界各国の映画まで、個性豊かなラインナップ。

元町映画館の入り口前には、常に沢山の映画情報が溢れています。その中から気になった映画のフライヤーを手にとって読んで、もし少しでもワクワクしたらその時がタイミングかも知れません。

未知の世界への入り口はすぐそこです!元町映画館の前を通ったことはあるけど中には入ったことない、気にはなっているんだけど…という方はチャンスですよ、是非この機会に元町映画館デビューをしてみては如何でしょうか。

元町映画館
場所:神戸市中央区元町通4丁目1-12
電話:078-366-2636
営業時間:一週間ごとに変更、劇場にお問い合わせ下さい
定休日:年中営業 (12月31日のみ閉館)
元町映画館の公式サイト
※新型コロナウイルス感染拡大により、営業時間・定休日が記載と異なる場合があります。ご来店時は事前に店舗にご確認ください。

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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