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「40-40」を達成するのは大谷翔平だけじゃない!? 35試合を残し、2度目の「30-30」に到達

宇根夏樹ベースボール・ライター
ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)Aug 7, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月22日、ホゼ・ラミレス(クリーブランド・ガーディアンズ)は、6回表の二盗により、「30-30」に到達した。シーズン30本目のホームランは、8月7日のダブルヘッダー2試合目に打った。その後、11日と16日に1本ずつ記録している。

 今シーズンの「30-30」は、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)に続く2人目だ。大谷は、「40-40」まで、あと1本塁打と1盗塁に迫っている。

 ガーディアンズは、8月22日が127試合目だった。レギュラーシーズンの残りは、あと35試合だ。

 127試合で32本塁打と30盗塁を、162試合に換算すると、40.82本塁打と38.27盗塁となる。大谷だけでなく、ラミレスも「40-40」を達成してもおかしくない。

 直近の35試合、ガーディアンズの93試合目から127試合目に、ラミレスは、9本のホームランを打ち、12盗塁を記録している。ここからの35試合も、それと同数のホームランと盗塁なら、シーズン全体では、32本塁打+9本塁打=41本塁打と30盗塁+12盗塁=42盗塁だ。

 これまでの「40-40」は、5人とも、異なるシーズンに達成している(「大谷翔平は史上最速の40-40達成となるのか。40本塁打目と40盗塁目が同じ試合の可能性も」)。

 なお、ラミレスの「30-30」は、2018年の39本塁打と34盗塁に続く2度目だ。6年前の「30-30」は、ラミレスとムーキー・ベッツ(当時ボストン・レッドソックス/現ドジャース)の2人。ベッツは、32本塁打と30盗塁を記録した。

 今シーズンの「30-30」は、大谷とラミレスの2人にとどまらず、あと何人か増えそうだ。ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)とフランシスコ・リンドーア(ニューヨーク・メッツ)は、2人とも、25本塁打と25盗塁を記録している。

 他にも、「20-20」に達している選手は、3人いる。エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)が22本塁打と60盗塁、ブレントン・ドイル(コロラド・ロッキーズ)が21本塁打と24盗塁、ジャズ・チザムJr.(ニューヨーク・ヤンキース)は20本塁打と27盗塁。チザムJr.は、マイアミ・マーリンズで13本塁打と22盗塁、ヤンキースで7本塁打と5盗塁だ。

 また、「30-30」が2度――「40-40」を含む――の現役選手は、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)とラミレスの2人。アクーニャJr.は、2019年に41本塁打と37盗塁、2023年は41本塁打と73盗塁を記録した。こちらは、ウィットJr.とリンドーアが、あと5本塁打と5盗塁を積み上げると、昨シーズンに続く2度目の「30-30」となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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