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アップル、iOS 18のChatGPTを無料で導入していた

塚本直樹IT・ドローン・宇宙ジャーナリスト
Photo by 塚本直樹

「iOS 18」や「iPadOS 18」、「macOS Sequoia」での導入が発表された、OpenAIのAIチャットボット「GhatGPT」。こちらの導入が無料で行われたと、Bloomberg(ブルームバーグ)が報じています。

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前述の新OSでは、AI機能として「Apple Intelligence」が登場。文章の校正や提案、画像や絵文字の生成、加工、より賢くなった音声アシスタント「Siri」が利用できます。さらにChatGPT(GPT-4oモデル)に質問したり、画像を生成してもらうことも可能です。

iPhoneやiPad、MacからのChatGPTの利用は無料で提供され、ユーザーはアカウントを作成する必要もありません。またChatGPTのサブスクリプション登録者は、自分のアカウントと連携することで、有料機能に直接アクセスすることもできます。

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Bloombergが匿名の関係者から得た情報によれば、AppleはOpenAIとの提携において、一切の支払いをしていないというのです。AppleはOpenAIのブランドと技術を自社の何億台ものデバイスに普及させることが、金銭の支払いと同等かそれ以上の価値があると考えているようです。

またOpenAIは、Appleユーザーに有料プラン「ChatGPT Plus」に月額20ドル(約3100円)で加入するように勧めることで、この契約から利益を得ることが可能です。

さらにAppleは、Google(グーグル)のAIチャットボット「Gemini」を自社プラットフォームに追加することを検討しており、この契約は今年後半にも締結される予定です。また中国国内では、Baidu(バイドゥ)やAlibaba(アリババ)のAIチャットボットとの契約も検討しているとしています。

検索エンジンからAIチャットボットへと、大きく転換しようとしているインターネットサービス。ユーザーの手元の端末を抑えているAppleは、自社にとってより有利な契約を模索しているようです。

Source: Bloomberg via MacRumors

塚本直樹

IT・宇宙・ドローンジャーナリスト

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IT・ドローン・宇宙ジャーナリスト

IT・宇宙・ドローンジャーナリストとして、専門メディアやYahoo!ニュース エキスパートにて執筆中。以前はドイツ、ウクライナ、現在はミャンマーにて取材中

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