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これだけで声がイケボに。Blue MicrophonesのUSBマイク 「Yeti X」 レビュー

NANAテクノロジーのいまを伝えるメディア「CoRRiENTE」筆者

ゲーム実況者やYouTuberの間で人気の高いBlue Mcrophonesのコンデンサーマイク 「Yeti」 シリーズ。テレワーク需要から、ウェブ会議用のマイクとしても人気が高まっている。

そんなYetiシリーズに今年2月、新型モデル 「Yeti X」 が登場した。Yeti Xは、Blue Mcrophonesのフラグシップ型USBコンデンサーマイク。PCに直接つなぐだけで使えるプラグ&プレイに対応していながらプロレベルの音声収録が可能だ。

この記事では 「Yeti X」 の特長や実際の使用感をご紹介。ご自身の環境に導入したらどのように生活を変えられるのか、ぜひイメージしながら読んでみていただきたい。

(商品提供:ロジクール)

本体デザインをチェック

正面から見たデザイン
正面から見たデザイン

Yetiシリーズの魅力は、主に高音質とUSB接続による手軽さ。あとはマイク本体のデザインの良さにある。今回紹介する 「Yeti X」 もその例に漏れず、デザインと性能を兼ね合わせた製品になっている。

まずはその魅力的なデザインから。「Yeti X」 はキラリと金属部分が光るスタイリッシュさに加えて、コロンと丸みを帯びた可愛らしいフォルムをしている。

マイクは土台から伸びる脚のようなスタンドで支えられている。正面から見るとこの脚部分が本当に脚が生えているように見えて、ここも可愛いポイントのひとつ。ちょっとマニアックかもしれないが、個人的にはもっとも気に入っている部分だ。

LEDメーターでボイスレベルが確認可能
LEDメーターでボイスレベルが確認可能

正面には 「Blue」 と書かれたロゴマークと、ボイスレベルを表すLEDメーター、そして 「スマートノブ」 と呼ばれるつまみが搭載されている。

スマートノブでは、マイクゲインやミュート、ヘッドホンボリューム、ブレンドなどの各種モードをこのつまみ一つで切り替えてコントロールできる。配信中でもササッとすぐに調節できるのがとても便利。ストリーマーに人気な理由のひとつはこの “手軽さ” にある。

背面ボタンでマイクの指向性を選択可能
背面ボタンでマイクの指向性を選択可能

上記写真は背面部分。背面中央にあるボタンではマイクの指向性を選択できる(詳しくは後述)

PCとの接続はUSBケーブル1本で完了する。USBケーブルはType-Aのものを使用するため、MacBookとの接続にはアダプタを間に入れる必要があるものの、繋ぐだけで使えるプラグ&プレイの手軽さはかなりの魅力。

USB差し込み口は底面に配置されている
USB差し込み口は底面に配置されている

USB差込口 (USB 1.1/USB 2/USB 3対応)はマイク底面に搭載されている。そのほか3.5mmヘッドホンジャック、そしてマイクスタンドなどに取り付けるための 「5/8インチネジ」 も用意されている。

音質・機能について

ここからは肝心な音質・機能について。

「Yeti X」 の内蔵コンデンサーカプセルは4個に増えた (従来のYetiは3個)。このおかげで、より正確かつクリアな集音が可能になっている。

安いマイクだと自身の声が (相手に) こもって聞こえたり、中には正確に音を捉えられずジリジリというノイズが走ったりもする。これだとあなたの声は、通話相手にストレスを与えてしまうだろう。しかし、前述の仕様のおかげもあり 「Yeti X」 は相手にクリアな声を届けることができる。

また、「Yeti X」 の4つのコンデンサーカプセルは4種類の指向特性をもつ音声ピックアップモードを利用可能にした。

単一指向性モード:1人でマイクに向かって録音する時
双方向モード:マイクを挟んでインタビューする時
全方位モード:複数人でマイクを囲んで録音する時
ステレオモード:囁き声や環境音、楽器演奏などワイドな音場を捉える時

シチュエーションにあわせてこれらのモードを切り替えることで、自身が望む音を正確に収録することができる。ウェブ会議やビデオチャットなどには単一指向性モード、ひとつのマイクを複数人で共有して会話する際には全方位モード、ASMRなど高い没入感を作り出すにはステレオモードが役に立つだろう。

収録内容に応じてマイクを複数本用意する必要がないのでとても便利。モードの切り替えは背面にある指向性パターンセレクターで切り替えが可能だ。

「Yeti X」 をより自分好みにカスタマイズして使うには、専用アプリ 「G Hub」 が必要だ。

G Hubでは自分の声のサンプルを録音して、どのように聞こえるかを確認し、それをもとに音質を調整できる機能が搭載されている。相手にどのように聞こえるか事前に知ることができるので、通話開始後に音質を調整する時間を作らなくて済む。エアコンや扇風機などの生活家電の稼働音や、自宅周辺のノイズをリダクションすることも可能だ。

さらにリアルタイムボイスエフェクト 「Blue VO!CE」 機能を利用すれば自身の声をアレンジすることもできてしまう。カッコいい声、いわゆる “イケボ” にすることも夢ではない。

複数のプリセットが用意されているので、まずはそれを試してみていただきたい。プリセットで満足できない、あるいはもっと自分好みに調節したいという場合にはカスタムすることも可能だ。ちなみに 「G HUB」 ではYeti Xに内蔵されたLEDのカスタマイズにも対応。自分好みのYeti Xを作ることもできる。

まとめ

今回は高性能なUSBコンデンサーマイク 「Yeti X」 をご紹介した。

「Yeti X」 は、プロレベルの性能を持ったコンデンサーマイク。単に集音性能が高いだけでなく、よりストリーマーに向けた機能が充実したマイクになっていて、YouTuberなどから高い評価を受けているのも頷ける。

また、これらの機能はビデオ会議にも最適。昨年は新型コロナウイルスの影響でテレワークへの移行のためバタバタと周辺機器を買い漁った人も多いと思うが、新型コロナウイルスはまだまだ収まる気配はない。これからもテレワークを継続するようだったら、ビデオ通話の環境をアップグレードし、快適に作業できる環境を構築してみてはどうだろうか。

本製品の対応プラットフォームはWindows 7/8.1/10、macOSは10.10以降となっているが、Lightning to USB-Aアダプタなどを使用すればiPhoneやiPadで使用することも可能だ。ただしG HubアプリはiPhoneなどでは利用できないため、細かい設定がしたいならやはりPCやMacでの利用をオススメしたい。

「Yeti X」 はオープン価格となっていて、参考価格は24,860円(税込)。Yahoo! ショッピングなどで購入可能だ。

製品の詳細や写真をもっと見たい方は、筆者の運営する 「CoRRiENTE」 のレビュー記事をご覧いただきたい。

テクノロジーのいまを伝えるメディア「CoRRiENTE」筆者

月間80万人のユーザーが読む IT・テクノロジーメディア 「CoRRiENTE」 を運営。東京在住ITテクニカルコーディネーター兼ブロガーとして活動中。出身は北東北。いま世の中にはどんな新しい製品・技術があるの?そんな疑問に答えます!新しいガジェットやモノで読者の生活をもっともっと豊かに。プライベートでは、三度の飯よりガジェット、ゲーム、旅行が好き。あと、おうどん。

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