パートやアルバイトのこづかいや昼食事情をさぐる
・パートやアルバイトの一か月の平均こづかい額は男性で約2.9万円、女性は約2.3万円(2018年)。
・パートやアルバイトの勤務日における平均昼食代は男性527円、女性523円。
パートタイムやアルバイトとして働く人たちの賃金動向は多方面で調査されているが、こづかいや昼食代の実情はあまり知られていない。その内情を新生銀行の定点観測的調査報告書「サラリーマンのお小遣い調査」(※)の最新版から確認する。
まずはじめに示すのは、一か月あたりの平均こづかい額。男性は約2.9万円、女性は約2.3万円との結果となった。
男女ともに年齢による規則性は特に見つけられない。大よそ全体の値を中央値として上下にぶれている雰囲気。男女ともに40代が一番低い額ということぐらいだろう。20代ではさほど男女の差異は無いが、30代以降は差異が大きく出る形で男性の方が高い状態を示すのは、女性では世帯持ちで子供の養育費をまかなうためにパートを行う事例が多く、その厳しい家計事情を考えるに、自分のこづかいに充てる額面も削らざるを得ないからだろう。
他方、パート・アルバイトをしている人の勤務日における持参弁当以外での昼食代は、およそ500~600円台。
今調査における2018年の一般会社員における平均昼食代が男性で570円、女性で586円であることから、パート・アルバイトではそれよりも低く抑えざるを得ないお財布事情がうかがえる。特に男性40代は450円を切っている。かなり厳しい状況に違いない。
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※サラリーマンのお小遣い調査
直近年分となる2018年分は2018年4月12日から16日にインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2713人。男女会社員(正社員・契約社員・派遣社員)に加え、男女パート・アルバイト就業者も含む。公開資料では多くを占める会社員は男性1252人・女性791人。年齢階層別構成比は20代から50代まで10歳区切りでほぼ均等割り当て(実社員数をもとにしたウェイトバックはかけられていないので、全体値では社会の実情と比べて偏りを示している場合がある)。未婚・既婚比は男性が40.0対60.0、女性は59.9対40.1。パート・アルバイトに属する人達は、男性412人、女性258人。年齢階層比は男女ともに10歳区切りでほぼ均等割り当て。今調査は1979年からほぼ定点観測的に行われているが、毎年同じ人物を調査しているわけではないことに注意。
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(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。