沖縄に寄席はありませんが、お笑いの人気は高いです。寄席のない沖縄で気軽に落語に触れられる「うまんちゅ落語祭り」の開催がスタートしました。

予約なし、入場料なしで気軽に落語に耳を傾けてみませんか？

「うまんちゅ落語祭り」とは

「うまんちゅ落語祭り」は第6回の開催です。美栄橋の「ジュンク堂書店」を中心に沖映通りのあちこちで、気軽に無料で落語が聞けます。（有料１公演あり）

出演される落語家は、県外から来沖された方、沖縄で活動されている方、師匠について入門した方や入門はしていないけれど落語に取り組んでいる方など様々です。

「うまんちゅ落語祭り」のオススメと意気込み

主催の方にお話を伺いました。

「沖縄では落語に触れる機会が少ないので、無料で楽しめる”うまんちゅ落語祭り”を企画しました。好評をいただき、開催も６回目となりました。沖映通りのジュンク堂やホテルの中、銀行の中などに高座を作って、無料で落語をお聞きいただけます。どなた様も気軽に立ち寄っていただき、暑い夏のストレスを笑いで吹き飛ばして頂けたらと思います。

7/11～7/17まで毎日開催していますので、違う場所、違う落語家の話を聞いていただけると楽しみも変わるかと思います。どうぞお気軽に落語をお楽しみください。」

7/11の公演に行って来ました

私は7/11の2回目の公演を見に行こうとジュンク堂にやってきました。まだどなたも席に座っていなかったので、一番前のど真ん中に座りました。落語は前にお客様がいないと演じにくいからです。

私の高校の時の友人が落研にいたので、友人が文化祭で落語を披露した時に私は話のマクラに使われたことがあります(笑)

千葉家藤三郎さん

千葉家藤三郎（ちばやとうざぶろう）さんと言うお名前ですが女性です。このお名前は家の屋号が由来だそうです。県外から来沖されましたが、沖縄がお好きとのことでミンサー織の帯を締めて高座に上がってらっしゃいます。

この日の千葉家藤三郎さんの演目は「勘定板」。

とある島ではトイレで用を足すことを「カンジョウ」と言っていました。そんな島の親子が江戸にやってきましたが、どこで用を足したらいいかわかりません。そこで宿の番頭さんに相談しますが、番頭さんは「カンジョウ」を「勘定（お会計）」と勘違いしたことから始まるお話です。

栄居家　晴（はぁれぃ）さん

晴れ女の晴さんなので、この日も良い天気に恵まれました。

晴さんの演目は「高齢者施設にいるおばあちゃん同士の会話」でした。くすっと笑えるネタがふんだんに散りばめられています。

終わった後で「以前も見たことがあります。」とお声をかけると「そうですよね。」と何年も前に一度だけ会っただけなのに、覚えててくださって、嬉しくなりました。

お2人ともわかりやすい演目を選んで、表情豊かに声色を変えたり、右を向いたり左を向いたりして話してくださるので、落語を聞いたことない方もすぐに馴染むことが出来て笑えます。

演者さん自ら「めくり」をめくったり、入口のところでチラシを配るなど、お手製のイベント感が伝わるホッコリした落語祭りです。普段着で是非どうぞ。

「うまんちゅ落語祭り」の基本情報

地図はこちらです。