タリバンの選択/ジハードの継続か、国家運営か?(3)
内政面でのタリバン政権内部の様々な潮流のぶつかり合いの中で、どの流れが主流となるかを決める大きな要因は、外交であろう。新タリバン政権の内政は外交と密接に絡んでいる。女性や少数派の権利の尊重なしには、西側諸国からの政府承認は難しい。また、それを前提として経済援助も望めない。旧タリバン政権は、国際的には無視された存在だった。パキスタン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の三か国以外からは、承認を得られなかった。
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