【京都市】中京区 『名水壷井』と『壷井地蔵尊』の存在
閑静な住宅地のなかに、いきなり古跡 壷井地蔵尊の文字がかかれた石碑が出てきます。
壁に囲まれた中には何があるのか見れない、なんとも不思議な雰囲気が漂っています。
由緒書きには、細かく説明が書かれていました!どうやら奈良時代の高僧であった行基が関係あるそう。
黒川道祐「太秦村行記」によれば、この井戸から地蔵尊像が出たと書かれていたらしいです。
その昔、太秦へ通じる「太子道」は丹波への主要街道にも通じる道なので人通りも多く、この近くにあった「西土手刑場跡」へ行く囚人たちが歩き、「神泉苑」への参道でもあったそうです。
階段を数段降りると、名水「壷井」と書かれた石碑が見れます。
そしてお地蔵様がお迎えくださいます。
井戸の上にも、お地蔵様がいらっしゃいました。今は、水が枯れた井戸です。
こちらで末期の水を、「西土居刑場」へ旅だつ前に囚人たちが飲んだ、とも言われています。手を合わせてお参りさせていただきました。
一見、外から見ただけではよくわからない場所ですが、歴史は深いですね。
壷井地蔵尊
〒604-8472 京都府京都市中京区西ノ京北壺井町32