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スタートトゥデイの『ZOZOSUIT』はホントはいつ届くのか?

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
届くのは似ても似つかぬドット柄のボディタイツとなった…

【追記】2018年4月27日

『ZOZOSUIT』届くのは似ても似つかぬドット柄のタイツだった

新ZOZOSUIT はドット柄でスマホで測定するタイプへ変更

新ZOZOSUITが発表された 2018年4月27日
新ZOZOSUITが発表された 2018年4月27日
センサーではなくドットマーカーを撮影する方式へ変更
センサーではなくドットマーカーを撮影する方式へ変更

やはり、技術的にもコスト的にも、センサー方式では問題があったようだ…。1万5000箇所を瞬時に読み取るセンサーとは、全く違うドット柄をスマホで、何度かにわたって撮影するドット柄のタイツだ。センサータイプの発表のものとは、似ても似つかぬものになってしまった。結果として、申し込んだユーザーは、ダウングレードされたものをつかまされることとなる。

映画「アイアンマン」のようなクールなセンサー付きのボディスーツではなく、CGのモーションキャプチャー用のタイツのようなものだ。

それでも無料配布で、測定結果が同等であれば、これは画期的なマーケティングといえるだろう。しかし、今後は今回の失策を、よく猛省してほしい。期待し、裏切られた感が残らないよう、本来のコンセプトどおり、自分にフィットした着心地で、S・M・Lの規制品に縛られない新たな着心地によるファッション革命で、ぜひとも信頼を挽回してほしいと願う。本当の勝負は、採寸したウェアの着心地だ。ボディデータ利用でファッション産業を新次元にぜひ導いてほしい。

http://zozo.jp/zozosuit/

※17時前にメールが届いた…

到着日をお知らせするメールが届いた
到着日をお知らせするメールが届いた
センサー付きの無料配布のZOZOSUIT 出典:http://zozo.jp/
センサー付きの無料配布のZOZOSUIT 出典:http://zozo.jp/

筆者には、2018年6月15日~6月21日にお届け予定だという。

以前のZOZOSUITの開発元のStretchSense Limited 社(SSL社)本契約の締結を中止も発表

https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180427422740.pdf

今回のドット柄の新ZOZOSUITは、3億円超えのアイデア?

「ゾゾタウン」を運営するスタートトゥデイは、匿名の研究者3人から低コストで体形計測できるアイデアを3億円で買い取ることを決めた。2017年11月に予約受け付けを始めた全身計測用ボディースーツ「ゾゾスーツ」よりもコストを抑えて高精度な採寸ができるという。今後も継続的にアイデアや特許の買い取りを検討していく方針だ。

出典:「ゾゾスーツ」超えるアイデア 3億円で買い取り

2018年4月27日追記 【追記】

2017年11月22日、スタートトゥディは画期的な「ZOZOSUIT」のプランを発表した…。あれから5ヶ月が経過した…。

ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を展開するスタートトゥデイは(2017年)11月22日、プライベートブランド(PB)を「ZOZO」と名付け、11月末にから商品販売に乗り出すと明らかにした。身に付けると瞬時に体型を採寸できるという、センサー内蔵のボディースーツ「ZOZOSUIT」を開発し、無料配布も始めた。

出典:ZOZOのPBは「ZOZO」 瞬時に採寸するセンサー内蔵スーツを無料配布

ZOZOSUIT

http://zozo.jp/zozosuit/

筆者もすぐにこの画期的な無料で配布される「ZOZOSUIT」を申し込んだ。しかし、待てど暮せど、まったくZOZOSUITは、送られてこない。

2018年1月31日、「本日より発送開始」メールが届く…

1月31日に送られてきたメール
1月31日に送られてきたメール

2018年1月31日に、本日より発送開始のメールをZOZOTOWNカスタマーセンターからいただく。

なんだ、まだ発送していなかったのかという気持ちだった…。しかも、本日より最長6ヶ月程度かかる可能性があると明記されている。つまり2018年6月30日までかかるのかもしれない…。

発送は、はじまったらしいが、ZOZOSUIT映えの一般人がいない…

有名人がどや顔で「ZOZOSUIT」を着用している写真は掲載されているが、ハッシュ・タグで検索してみても、instagramやtwitterに、一般人からの届いたという「ZOZOSUIT」映えする写真は一切見かけることがない…。本当に1月31日から、発送がはじまっているのだろうか?という疑問を抱く。

instagram

https://www.instagram.com/explore/tags/zozosuit/

Twitter

https://twitter.com/search?q=%23zozosuit&src=typd

いよいよ発送!かと期待した本日のメール

そして、本日、ようやくメールが届いた…。

本日4月26日に送られてきたメール
本日4月26日に送られてきたメール

一瞬、4月27日の16:00に到着するのか?と期待したが…ZOZOTOWNサイトで正式発表直後に改めてメールにて案内とある…。なぜ、ここでも、明日まで待たせるのだろうか?

どれだけ「ティザー(事前告知)」を繰り返すつもりなのだろう…。

明日のサイト発表をわざわざ、予約ユーザーに知らせてくるというのは、ポジティブな情報ではない可能性もありそうだ…。もしかして、ZOZOSUITの、このプロジェクトが、ネガティブな方向へ向いていくエクスキューズなのかもしれないと取ることもできる(メールの文面はとてもポジティブなのだが…)。

意味深に「大幅な仕様改良に成功し、お届けできる見通しが立った」とある。これは壮大な仕様を簡略化すれば実現可能だ。

その一つの理由が、スタートトゥデイとセンサー開発元のニュージーランドの製造会社StretchSense Limited(SSL)との、完全子会社化の契約は、2018年9月30日までであることだ。これだけ、盛大にぶち上げながらも、無料配布に、これだけ、手こずっていることを考えると、完全子会社化するという下記の契約事項にも、きっと影響が及んでいることだろう。

「2018年9月30日までの期間中、SSLの各株主が持つ全持分を任意のタイミングで購入できる」というもの。行使日は19年3月期(18年4月~19年3月)以降を予定しており、完全子会社化に要する出資額は約7200万ドル(約81億円)になるという。

出典:PB「ZOZO」発表のスタートトゥデイ、「ZOZOSUIT」で発展目指す

これだけ遅れているのだから、この発表時の契約がそのまま行使されるとは、とても考えにくい…。

しかし、2017年の11月に、予約開始をしてから、すでに5ヶ月以上の期間、ユーザーは、実際に待たされているのだから、スタートトゥデイは、自社の見込みの甘さを正式に謝罪し、これだけ待たせに待たせた理由こそ、きちんと説明すべきである。また、実際に発送をはじめているのであれば、発送時期のグループ分けや受注番号による発送のウエイティング番号なども教えるなどしたほうがよい。むしろ、無料配布ではなく、初期は有料ユーザーによる先行販売やデベロッパー向けで開発版の有料配布の手法でもよかったのではないだろうか?

GoogleのGoogle Glassのように。

現在も最長2018年6月下旬までの約束どおり,ZOZOSUITの無料配布の発送があることに期待するばかりである。

明日の発表がポジティブな発表でありますように…。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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