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カネロ・アルバレスがついに1カ月後、リングに上がる?

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
カネロの次戦はスーパーミドル級王者となるか?(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ご存知のように、この数カ月、カネロ・アルバレスは自身の契約を巡ってゴールデンボーイ・プロモーション、そしてDAZNを相手に法廷闘争を続けてきた。

 2019年11月2日、セルゲイ・コバレフを下してWBOライトヘビー級タイトルを奪取して以来、なかなか次のファイトが決まらなかった。が、来月、WBAスーパーミドル級チャンピオンのカラム・スミス(27戦全勝19KO)との試合が決まりそうだ。

 アルバレスもスミスも、30歳。身長、リーチ共にスミスが上回っている。スミスもまた、昨年11月23日のファイトを最後に、リングに上がれていない。

 候補日は12月18日か19日か20日。場所は、ハローウィンの夜、ジャーボンテイ・デービスvs.レオ・サンタ・クルス戦が行われたサンアントニオのアラモドーム、そして、NFL、ダラス・カウボーイズのホームスタディアムが検討されている。

 53勝(36KO)1敗2分けのアルバレスにとって、新たなプロモーター、『マッチルーム・ボクシング』社のエディ・ハーンと組んで初見参となる。

 一方のスミスも英国から敵地に乗り込んでくるだけあり、アメリカのファンを得たいところだ。負け知らずのスミスは、軽いクラスから増量して来たアルバレスのパンチで倒れるわけにはいかない、という思いだろう。

 正式発表はまだだが、前座にはフリオ・セサール・マルティネスのWBCフライ級タイトルマッチや、ライト級のWBCシルバー王者ライアン・ガルシアの出場が内定しているそうだ。

 いずれにしても、コロナ禍で沈むボクシング界を活気付ける興行となることを期待したい。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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