大阪エヴェッサでBリーグ選手初の感染者が! チーム内でクラスター発生の疑いも明らかに
【大阪エヴェッサがBリーグ初の感染者を公表】
Bリーグの大阪エヴェッサは4月2日、同チーム所属選手の1人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを公表するとともに、メディア向けにオンライン会見を実施し、事情説明を行った。
チームの説明では、4月2日時点で当該選手意外に9名のチーム関係者(選手、スタッフ及び社員)が何らかの体調不良を訴えている状況で、クラスター発生の可能性も疑われる事態になっている。
【感染者に関する情報は非公表】
エヴェッサは感染者となった当該選手の希望もあり、プライバシー保護の観点から氏名を含め、個人情報を公表しない方針を明らかにしている。
とりあえずチームはリリースで当該選手に陽性反応を確認するまでの経緯を説明している。これはチームの公式サイトにも掲載されているので、詳細はそちらをチェックして欲しい。
簡単に流れを説明すると、3月27日に練習のためアリーナ入りした当該選手は、朝の検温で37.5度の発熱があったことが確認されたため、そのまま自宅待機になった。
その後当該選手は28日に医療機関で診察を受け、インフルエンザ検査で陰性が出ていた。しかし症状は変わらず、30日に改めて医療機関でPCR検査を受けたところ、4月1日の夕刻になって陽性だと判明した。
チームによれば、2日午前までは当該選手と連絡が取れる状態になったということだが、現時点で当該選手が入院しているかどうかの確認はとれていないとしている。
【当該選手以外の5選手が参加した食事会で一般人が感染】
さらにエヴェッサでは、当該選手以外にも、チーム内で感染が疑わるケースが生じている。
オンライン会見で事情説明を行った安井直樹代表取締役によれば、当該選手以外の選手5人が、3月24日に大阪市北区の飲食店で開かれた計12名の食事会に参加していたのだが、28日になって参加者の一般人から陽性反応が確認されたという。
また食事会に参加した5選手も、現時点で何らかの体調不良を訴えており、今後の症状を見極めながら保健所等に指示を仰いで、PCR検査を受けさせるか等の判断をしていく予定だと説明している。
当該選手の感染経路を含め、まだまだ未確定要素が多い状況ではあるが、前述通り、当該選手以外にも食事会に参加した5選手を含め、計9名のチーム関係者が鼻水や喉の痛みなどの症状を訴えていることを考えると、アリーナ内で2次感染した可能性が疑われる状況にある。
【27日以外で他選手の濃厚接触はなし】
バスケットボールという競技の関係上、練習でも選手間の濃厚接触が懸念されるところだ。
その点について阿部達也GMの説明によれば、27日にBリーグからシーズン残り試合の中止が発表されたため、同日のチームはアリーナに集まったものの、練習を行わずそのまま解散。
選手の中には翌日から自主練習したいという声もあったが、すでに体調不良者が出ていたということもあり、28日から選手のアリーナ内の立ち入りを禁止していたという。
現在は感染者が確認されたということで、チーム関係者を含めアリーナを完全閉鎖にし、消毒作業等を行っていく予定になっている。もちろん当面は一切の活動が休止されることになる。
まずは当該選手とは別に、体調不良を訴えるチーム関係者の体調が心配されるところだ。いずれにせよ、シーズンがすでに終了したとはいえ、Bリーグ内で初の感染者が出てしまった衝撃は決して小さくない。