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教科書を捨てるのはもったいない!保存しておくべき理由と教科(種類)を元教師が解説

YORI先生元教師/子育て・教育系ライター

新学期を迎える前に、使わなくなった教科書を整理するご家庭も多いですよね。そこで今回は「教科書を捨てるのはもったいない!」と考える元中学・高校教師の私がその理由と保存しておくべき教科書の種類について解説していきます。

教科書を捨てるのはもったいない!3つの理由とは

教科書は学年が上がるにつれ種類が増えるばかりでなく厚みも増すため、「邪魔だから捨ててしまいたい!」という方も多いのではないでしょうか。しかし、教科書を捨てるのはとてももったいないことだと私は感じています。

その理由は、以下の3点です。

教科書を捨てるのはもったいない3つの理由

  1. 受験や就活で役立つから
  2. 後で欲しくなっても書店で買えないから
  3. 教科書は意外と高いから

それぞれの理由について以下で詳しく解説していきましょう。

理由①教科書は受験や就活で役立つ

これまで使った教科書は、以下のような場面で活用できます。

  • 中学受験
  • 高校受験
  • 大学受験
  • 就職活動(SPI対策など)

例えば小学校で使った教科書は、中学受験の際に活用できます(高校受験や大学受験も以下同様)。受験勉強では参考書や問題集を使うことが一般的ですが、そういったものを学習する上で、やはり細かい部分は参考書よりも教科書の方がより詳しく載っていることが多いのです。

特に、数学や理科の問題集で解答を見たときに「なぜこの答えになったのか」といった疑問を持つことが多くあります。そのため、受験勉強のやり方としては受験用の問題集を解きつつ、わからなかったり疑問に感じたりした部分に関しては教科書を見て理解を深めるようにするというのが最適です。受験勉強において教科書は辞書のような使い方ができるのです。そのため、受験勉強で使う教科の教科書は取っておくべきだと考えられます。

【ポイント1】
教科書は受験や就活で役立つ!辞書的な役割を果たします

理由②教科書は後で欲しくなっても書店で買えない

教科書は基本的に書店での一般販売がおこなわれておりません。そのため、後で教科書が必要になったり欲しいと思ったりしても気軽に買うことができないのです。

※一部の教科書は取扱店に問い合わせをしたり通販を利用したりすることで購入できる場合があります

【ポイント2】
教科書は後で欲しくなっても書店などで気軽に買えない!捨ててしまうと後悔する可能性あり

理由③教科書は意外と高い

小・中学校は義務教育なので教科書が無償で提供されます。そのため、教科書の価値に気づきにくいのですが、実際に購入しようとすると意外にお金がかかることが判明するのです。

【教科書価格例:2024年度版】

  • 新しい国語1(東京書籍):840円
  • 新しい数学1(東京書籍):642円
  • 新しい社会 地理(東京書籍):812円
  • 新しい社会 地図(東京書籍):1,154円
  • 新しい科学1(東京書籍):780円

中学卒業までの6年間は無償で教科書が配布されるため、価格については気にしたこともないという方が多いかもしれません。しかし、高校に入学して初めて教科書を購入する場面になると、教科書代にびっくりする親御さんも多いのが事実です。実際、高校1年間だけでも教科書と副教材で2~3万円程度はかかります(デジタル教材などは含めない)。

【ポイント3】
教科書は意外と高い!再び揃えると金額的負担が結構ある

特に保存しておきたい教科書の種類(教科)は?

そうはいっても、すべての教科書を取っておくというのは収納スペースを考えると現実的に難しいと思います。

そこでおすすめなのは、特に重要度が高い種類(教科)のみ保存をする方法です。

私がおすすめするのは、以下の3教科です。

  • 数学の教科書(中学&高校)
  • 理科の教科書(中学/高校)
  • 社会の教科書&地図帳(中学/高校)

小学校の教科書は無くても困らない

基本的に小学校の教科書は中学卒業後には不要です。というのも、大学受験や就職活動で必要となる勉強は主に中学~高校の内容だからです。そのため、小学校の教科書については、高校受験が終わったタイミングで処分するかどうかを検討するのが良いかと思います。

理科の教科書や社会の地図帳は貴重

もっとも保存しておきたいのは、理科と社会の教科書および地図帳(中学校社会科地図)です。先ほども話したように、受験勉強で問題集を使って勉強する際に、辞書的な役割を果たしてくれるからです。問題集の解答だと簡潔な解説が記載されているだけの場合が多いため、教科書などでもう一度確認することによってより深い学びが得られると考えられます。

理科・社会は最新のものだけを保存でOK

注意したいのは、理科・社会の教科書は最新のものだけを保存した方が良いということです。例えば高校に入って地理や歴史の教科書が手元にきたら、中学で使っていた教科書はむしろ見ないようにした方がよいでしょう。その理由は、情報が変わってしまうからです。例えば国の名前や人口の多い国ランキングといったものは数年で変わる可能性があります。数学の公式が変わることはありませんが、理科や社会については情報が変わる可能性があるため、古い情報は使えません。そのため、高校入学後は基本的に高校の教科書を使って学習を進めましょう。

捨てるか迷っているならとっておこう

上記の理由によって教科書は使う可能性が少しでもあれば基本的に保存しておくのがおすすめです。もちろん完全に不要になったものは処分するのが良いと思いますが、「捨てるかどうか迷う」レベルであれば、とりあえず就職活動が終わるまでは中学・高校の主要科目の教科書は保存しておくことを推奨します。捨てて後悔することはありますが、取っておいて後悔することはありません。教科書の処分についてはもう一度タイミング等を考え直してみて下さいね。

元教師/子育て・教育系ライター

出産前までは中学校や高校で教員として働いていました。また、学生時代には家庭教師や塾講師などでも経験しました。これまでの教員生活や教育活動、自身の子育て経験を活かして、学校生活や学習、育児での悩みが解決できるような情報を発信していきます。

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