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7月7日は静岡県でも40度に迫る暑さに

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
(写真:イメージマート)

7月7日は40度近くまで気温上昇

7月3日ころから厳しい暑さが続いています。7月4日は静岡市は39.3度と、静岡市の観測史上一番高い気温を観測しました。7月7日は静岡市以外の地域でも40度近くまで上がる可能性があります。

下図は上空1500m付近の暖気の予想です。7月5日には21度以上と、晴れれば35度を超えてもおかしくない暑い空気に覆われました。7月6日もこの暖気は取れることはなさそうですし、7月7日はさらにもう一段強い暖気に覆われるということになりそうです。40度に迫るような暑さのところが出てきてもおかしくありません。

上空1500m付近の暖気の予想(提供:ウェザーマップ)
上空1500m付近の暖気の予想(提供:ウェザーマップ)

予想最高気温を見てみると、7月6日は晴れて38度予想のところもあります。7月7日も晴れて、川根本町と静岡市で39度、天竜で38度が予想されています。お出かけは暑い時間をさけたほうがよさそうです。涼しい場所で過ごしてください。

来週中ごろになると35度を超えるところはなくなり、暑さはおさまってくるでしょう。

予想最高気温(提供:ウェザーマップ)
予想最高気温(提供:ウェザーマップ)

梅雨明けは?

梅雨ということを忘れてしまいそうな天気となっています。確かに、梅雨が明けた時のような状況になっています。

下図で赤く塗りつぶしたところが太平洋高気圧の勢力ですが、7月に入ってから西日本から東日本を覆っています。梅雨前線はその北側にできるので、太平洋高気圧が強まったことで、前線を北上させました。梅雨が明けたような晴れ、暑さとなっています。

7月1日から7月5日を平均した太平洋高気圧の勢力(提供:ウェザーマップ)
7月1日から7月5日を平均した太平洋高気圧の勢力(提供:ウェザーマップ)

今後の太平洋高気圧の勢力を週ごとにまとめたものが下の図です。

7月6日からの1週間は一旦勢力が弱まる予想が出ています。この北側に前線ができると考えられるので、7月6日からの一週間は西日本から東日本に梅雨空が戻りそうです。13日からの1週間は少し張り出しを強めますが、それでも西日本から東日本付近と大きく前線を北に押しやるという形ではないので、前の週よりは降りにくくなるとは思いますが、くもりがちになるのではないかと考えています。

その次の週になればしっかりと西日本から東日本を覆うので、この辺りには梅雨明けとなりそうです。今年の梅雨明けは20日の週と考えています。東海地方の平年の梅雨明けは7月19日ごろなので、大体平年並みになりそうです。

週ごとの太平洋高気圧の勢力(提供:ウェザーマップ)
週ごとの太平洋高気圧の勢力(提供:ウェザーマップ)

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

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